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タクシー物語 第24号

つい最近、こんな出来事がありました。 これがキッカケとなり、少しばかり考えてみる機会になりました。 それはタクシー物語です。

先日、ある有名なタクシー会社(略称はM社です)の車が市内某所で信号待ちをしている時でした。 空車だったので運転手さんが缶ジュースらしい飲み物を飲んでいたのですが、飲み終わるや否や窓からポーンと中央分離帯の生垣にその缶を捨てたのです!! これを観た瞬間、私はこのタクシー会社のことが嫌いになってしまいました・・・ 何という心ないことをするんだろう・・・ 恥ずかしいとは思わないのだろうか・・・

それまで、その会社は遠隔地になれば2割は安いと聞いていましたから、経営的に大変な努力をしているのだろうと密かに感心したり、応援したり、もしていた会社でした。 しかし、このシーンを観てしまうと、損得的な経営努力はしていても善悪の指導や努力はしていない!と思ってしまいました。・・・ プロといわれるタクシーの運転手さんが、日中堂々と人目も気にせずにこんなことをするなんて・・・信じられない思いで一杯です。 運転手さん全体がそうではないでしょうが、例え、一部の運転手さんであっても、善良で一生懸命に働いている多くの運転手さんに申し訳ないとは思わないのでしょうか・・・

そこである人に、「昨日、こんなことがあってショックだった」と話したら、その人は開口一番、「そんな運転手ばかりやで!」とこれまた更にキツイことを言うのです。 彼曰く、「飲んで遅くなった時など、あれこれのルートでお願いします」と言ったのに、違うコースを走って割高の料金を払わせられたことが何回もあり、頭にきているそうです。 深夜なので、ちょっとしたルートの選択違いで、料金が何百円も違って来るのだそうです。 先の話を聞いていて少しも驚かなかった彼は、そんなもんだと決めつけていました・・・

私自身は今迄のタクシー経験で、嫌な目に会ったことが殆ど無く、そればかりか結構楽しく会話させて貰っています。 確かに、運転手さんによっては話すのが面倒なのか、それとも嫌なのか、元々人が嫌いなのか、いつも世の中が面白くないのか・・・と思う人もいますが、それでも多くの運転手さんは私の話の相手をしてくれます。 私も座って、行き先以外何も話さず、黙ってジッーとしている、そんな気まずい時間が嫌なので、いつもこちらから話しかけることにしています。 「最近、景気はどうですか?」とか、「阪神、今年は間違いないですね」とか、「いろんな忘れ物あるのでしょうね?」とか、「有名人でどんな人を乗せましたか?」とか、「今までで一番遠くまで走ったのはどこですか?」とか、話題はなんでもいいのです。 まずは話のキッカケが掴めればいいのです。

結構、これで話が出てくるものです。 相手も人間、こちらも人間。 黙って物を運ぶのとは違います。 黙っているより、楽しく話をしながら、目的地に行ける方がいいじゃないですか。 私の経験から言えば、運転手さんは実に目線が低いのです。 安くて旨い食べ物屋さん、腕のいいお医者さん、街の歴史、芸能人の経歴、スポーツ界の裏話、政財界の話・・・などなど、降りる時間が惜しい位、楽しい時もあります。

そんな中で私が未だに感心している運転手さんから教えて貰った話があります。

その1.多くの運転手さんによく言われる話。 「不景気になれば一番先に皺寄せが来るのが私らで、景気が良くなって最後に良くなるのもわたしら」 成る程なあと思います。それに比べれば私なんか有難いなあと思います。全てが順番ではない部分も世の中にはある事実・・・

その2.これは今までに2回言われたことがあります。 「身なりのきちんとした、如何にも金持ちと分る人達は。つり銭を10円でもちゃんと貰って降ります。おそらくお金の大切さを分っているからでしょうねえ。反対につり銭要らないという人お金をもっていないように見えます。」 ケチとは違う話です。小さなお金を大切にして、大きなお金を使うのです、こんな人達は。そこまで大半の人は我慢できないのです。 そういえば私の知っているお金持ちも、日常生活は質素です・・・

その3.これはある運転手さんに教えて貰いました。 「ユダヤ人ってどうして世界中で大金持ちが多いか、知っていますか?」 何でだろうと私・・・ 答を聞いて成る程なあ、と思いました。 「昔から国という土地が無かったから、彼らは他人の国で生きて行く為に信用できるものはお金しかなかった。だから、退路を絶ったのと同じ、境遇。そこしか生きる道がない。日本人にはそこがないから、世界中で通用する商売人が出ない」 考えてみると当たり前の話だが、言われて見るまで難しく考えて答えが分らなかったが、単純に分りやすく言われると、素直に理解できた。 難しい問題は単純化すると解けやすい。

こんなことでタクシーを楽しんで乗るせいか、いつも車から降りる時は気持ちがいい。 気持ちが良かった運転手さんには少し余分の料金を払う。 「気をつけて頑張ってください!」と声も掛けて降りる。 そうすると「有難う御座いました」と運転手さんも応えてくれる。 だから、私は嫌な目に会ったことがない殆ど無いし、悪く言ったりしたことも殆ど無い。 お互い人と接して生きているのだから、出来ればギシギシ言い合いながら生きるより、「あなたがお先にどうぞ」と言えるようになれたら素晴らしいと思う。

でも、今回は嫌な気分になった! なにわ ××○  99-99のMタクシーの運転手さん、大いに反省してください!! 「人に見られている部分より、見られていない部分が大事ですよ」 「人が見ていなくても、自分だけは見ているんですよ」

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当初、今月は別のタイトルを考えていたのですが、たまたま観ていたYouーTubeで懐かしい歌手が歌っているのを観てしまい、自分の10代後半から20代始めを思い出してしまいました。その当時の友人や東京という大都会での生活や風景などが懐かしく思い出され、年を重ねた今になって懐かしい思い出となったその頃の話をさせて貰います。 私が若い頃は日本が高度成長期へ突進し始めており、経済成長と安保、ベトナム戦争と学