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  • 執筆者の写真株式会社ビジョンクリエイト

ベトナム紀行 第168号

先月は台北であった「奇跡の話」を紹介しましたが、そのお陰で無事に予定通り次の訪問地 であるベトナムのハノイへ行くことが出来ました。 今月はそのハノイについて書き綴ってみたいと思います。 結構、長文です。

何の前提知識もなく、突然、訪れたに等しい訪問だったのですが、見るもの、食べるもの、或いはハノイの人々や、そこにいる自分自身がとても新鮮で、台北とは全く違った経験をして自分が少し変わったように思います。 台北は大きな都会で、どこか日本に似ていて、その上、奇跡の出来事もあり、とても親しみを感じました・・・ 一方、ハノイは日本の昔を思い出させてくれる空気感があり、初めて行ったのに再度行きたくなる、そんな土地でした。

話は少し戻りますが、台北での展示会が終わった翌朝の6時に宿泊先のホテルをチ ェックアウトしましたが、そんな早朝でもフロントの男性二人から、またもやパスポート紛失のその後のことを聞かれ、見つかったことを伝えると、2人とも大きな拍手をしてくれました・・・ (いい人達だなあ~) ホテルを出て、街中でタクシーを拾い、桃園国際空港へ行きました。 予め、漢字で行き先を書いた紙を用意しており、それを見せるだけで伝わるのが便利 でした。 台北では、悪質なタクシーや運転手さんを見かけませんでした。

空港に着くと、エヴァ航空という、日本のANAのような航空会社の便で一路、ハノイへ飛立ちました。 約2時間半位でハノイ近郊のノイバイ国際空港へ到着しました。 飛行機から降りて歩いて行くと、どこか人が少ないのです。 ガランとしている感じです。 空港内も到着ロビーも両替所もです。 静か~という感じです。

ちなみに両替ですが、円からベトナムのドンという紙幣に替えました。 コインもあるようですが、滞在中には一度も見かけることはありませんでした。 その両替ですが、紙幣の桁数が多く、ゼロが幾つも並んでいて、どれもこれも故ホーチミン氏の肖像なので面食らいました。 その貨幣の感覚なのですが、ドンの数値の200分の一強が日本円での感覚です。

ということで、両替をしてみたら、凄い量の札束が渡されたのにはビックリしました。 いっぺんに金持ちで~す!! 反対に、出国する時はドンから円への両替はやっていないばかりか、USドルへ替えます。 やはり、世界の基準通貨はドルだなと実感しかり。円はまだまだ・・・

さて、空港では先に来ていた知人と一緒にハノイ市内へ向かいました・・・ 空港からは手配していたホテルのピックアップ車に乗り込んで一路ハノイ市内へ、向かいました。 その車は一台幾らの料金で23USドルでした。安いなあと感じましたが、帰路は別の業者で何と15USドルでした・・・(ありゃあ~???!!!) ハノイでは値切るといろいろと安くなります。これも経験(=実学)です。

何の予備知識もなく、雑誌すら読まないで来たものですから、ホテルがどの辺にあるのか、翌日の訪問先名や場所すら知りませんでした・・・(アハハハ) まあ、同行者もいるし、英語なら何とかなるだろうという軽い気持ちでしたが、結果的に何とかなりました・・・(これまたアハハハ)

さて、ここからが驚きの連続でした・・・ 空港前の道路は整備されていて、真っ直ぐで亜熱帯の植物も沿道に見られ、とてもいい感じだなあと思って眺めていました。 ところが、その風景が街へ近づくにつれて様相が一変していくのです・・・ まず、旧市街と新市街というのがあり、旧市街は昔からの街で、新市街は新しく造られた街で、宿泊先のホテルは旧市街だったのです。

変化はまず、バイクの群れ(正に大群です)に驚かされることから始まりました。 日本の50CCや100CC位のバイクなのですが、バイクが中心で車は次といった感じで、一人乗りもいれば、二人乗り、三人乗り、或いは四人乗りと日本人から見ると常識を超えており、ヘルメット装着者もいればヘルメットなしもいるし、家族全員が一台のバイクにというケースもあります。 そして更に、交差点に何と信号がないのです!!・・・(ナニ、これ????) その上、人も平気でその大群の中を当たり前に横切って歩いて渡るのです・・・ (危ないなあ!!)

日本では、よほどの田舎に行っても信号の一つや二つはありますが、ベトナムの首都なのに旧市街に信号がほぼないのです。 左へ右へそんな群れは自由自在に動いて行きます。車も同じように動いて行きます。 だから、一日中、街中にクラクションが鳴り響いています・・・ (長渕剛のトンボのように、いつもピーピーピー、ピーピーピーです・・・)

最初はこのクラクションの音が耳の中に残っていて妙な感じでしたが、一日で慣れてしまい、私もそんな群れの中を横切ることも出来るようになりました。 (度胸と目線と堂々さが必要)

折角、来たんだからと街中の普通の食堂に入りました。 名物のフォーというお米の麺とスープのうどんみたいなものを食べましたが、ハエが器や箸やテーブルの上にとまっていて、最近の日本人では食べられないだろうなと思いながら、しっかりと食べてしまいました。 本場はやはり美味しいでした。(本当は生まれて初めて食べたので比較できないのですが)

不衛生といえば不衛生なのですが、それが旧市街では普通なのです。 私達が食べていると、白人の女性達も入って来て、こちらを見て何か注文していました。 結構、白人は旧市街に宿泊しています。 私達の泊まったホテルには日本人は私達二人だけで、残りは欧米人だらけでした。 しかも、平気で旧市街の中へ繰り出して行きます。 欧米人には自分達と異なる文化、習慣、言語、気候といったものに興味があるようで、高いとか安いとかは余り関係がないようでした。

翌日、IT会社を数社訪問しましたが、どこも日本の案件を手掛けていました。 流暢な日本語を話すのには驚きました。 また、全てが新市街と言われる地域にあり、道路も広く、ところどころには信号も付いていました。 日本の大学に留学していた人もいて、日本への親近感を持っている人が多いでした。 日本から見ると、ベトナムとはそれなりの距離感があるのですが、ベトナムの人達には日本はそれほど距離感を感じる国ではないようでした。

こんな中、特筆すべきことがありました。 それは、ベトナムの会社で働いている日本人が何名かいたことです。 日本の会社ではないので、給料はおそらく2万円から3万円迄だと思いますが、現地の平均賃金が1,2万円と聞いたので、そんなものではないかと思います。 私が興味を持ったのは、何故、現地の会社に就職してまで働いているのか?という点でした。 皆さんはどうしてだと思いますか?・・・

それは、先進国の仲間入りをしている日本では、欲しいものは何でも手に入り、行きたい所へ電車でもバスでも使えば日本国中どこへでも行けます。 また、食べ物も多くの種類に恵まれ、衛生的で味も美味しいと言われます。 人も穏やかで、勤勉で、安全だとも云われています。 しかし、しかしなのです。

日本では大学を出たばかりの人達や20代の若者が、自分は何をすればいいのか分からない、お金も幸せもそこそこでいいという、自分探し真っ最中の人達が結構います。 満ち足りた生活を送って来たので、欲しいもの、手に入れたいものがなく、自らの意志で生き方を見つけられないのだと思います。 ですから、公務員がいいとか、大手企業がいいとか、どれもこれも依存型の生き方が多い。

しかし、インフラは道路も信号も下水道もビルも橋も病院もまだまだこれからのベトナムには、自分の生き方を見つけられない日本人が手伝えること、支援できること、役立つこと、或いは日本の中でやるべきことを再発見できる可能性があります。 実際、私はそんな日本人にハノイで会いました。 待遇面は日本の1/10以下でも、生活は出来るし、それ以上に生きがいややり甲斐を再発見した日本人がそこそこいるのです。

よく、人は環境で変わるといいます。 日本の中の恵まれ過ぎた環境の中では、秀でた能力がない限り、自分の生きる道はどれなの か見つけにくいものです。 だったら、環境を変えてみたらどうでしょうか?・・・ 思い切って、大して何も考えないで東南アジアへ行ってみるのもいいかと思います。 異なる異次元の世界に身を置いてみる訳です。 何か一つ位は自分にフィードバックされますから。

今回はたった一泊二日の日程でしたが、少し位のことにくよくよするのは馬鹿馬鹿しく感じるようになりました。 本当にやりたいこと、集中したいことに、より一層エネルギーを集中し、実現したいことに向かうことが一番大切だと再発見させられました・・・ 言う人には言わせておけばいい、それよりもやりたいことに向かうエネルギーこそ大切ではないでしょうか?・・・

最後に、ベトナムにはまた行きたいし、東南アジア諸国も覗いてみたいなあと思います。 沸騰するアジア!  経済成長率は日本の比ではありません。 小さい頃の日本がそこにはあります。 LOOK ASIA! これが今回の集約されたキーワードです。

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