top of page

マジック・アイ 第98号

  • 2009年3月1日
  • 読了時間: 4分

更新日:2022年6月21日

このところ、景気のせいで随分と疲れてしまいます。 毎日、毎日、難題が降りかかって来ている気がします。 本当に、日本政府には頑張って有効な対策を打って欲しいと思います。

こんな毎日の中でひょんなことから浮世離れした別世界を垣間見る機会がありました。 それはマジックアイです。 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私はこの年になるまでマジックアイなど全く知りませんでした・・・ アメリカには専門のデザイナーもいるとかで、一体どうやって描き出すのだろうかと思ってしまいました。 恐らく何がしかの条件があって、それを満足すれば完成するのだろうと思います。

さて、マジックアイとは二次元の幾何学的な絵模様を、ある条件に従って眺めていると、突然、三次元の別の世界が浮かんで来るデザイン絵模様のことを指します。 これが何の役に立つかと言いますと、ものを見る焦点が柔軟でなくなって遠近調整が出来なくなっている近視の矯正などに効果があるようなのです。 もっと分かり易く言えば、ある一定の距離にあるものを見ている焦点のまま、それよりもずっと手前にあるマジックアイの絵柄を眺めているとあーら不思議、二次元とは別の三次元の風景や絵柄が見えて来るのです。 最初にその体験をした時は何でこうなるのか、不思議な手品を見ているようでした。 何でこのように見えるのでしょうか?・・・

最初にこれを見た時、何か絵に仕掛けでもあるのかと思い、絵柄の表面を触ってみましたが、何もありませんでした・・・ 今まで経験したことがありませんでしたので、大変不思議な気がしました。江戸時代の人がいきなり蒸気汽船を見たような驚きでです。 それから本屋へ出かけて店員さんに尋ねてみたところ、直ぐに 数冊のマジックアイの本を持って来てくれました。

こんなにもあるのか・・・ 面白い世界だな・・・ でも何でこんな風に見えるのだろうか? こんな疑問がありました。 帰り道、そのマジックアイの本を電車の中で見ながら帰りましたが、なかなかコツが分からず三次元は見えませんでした。

それからも三次元に見えるものもあれば、見えないものもあり、なかなか難しいものだなと思いました。 しかし、徐々にコツのようなあるようで、絵柄やサイズにもより ますが、だいぶスピードアップしてその世界にのめりこむことが出来るようになりました。 パズルを解く感覚で二次元画像が異なる絵柄の立体画像に見えるのです。

妙なことになかなか見えないものも、徐々に分かってきました。 小さいサイズのものはそう簡単には見えず、大きいサイズでも 似たような色や絵柄のものはなかなか正確な正体が見抜けません。この辺が面白い所以でしょうか・・・

さて、そんなマジック・アイを時々眺めては「見えた! 見えた!」といって家の中ではしゃいでいます。 そして、ある時にこんなことを考えついたのです。 それは、人や世の中や世間やものを見る時とマジック・アイには共通点があるのではないかということでした。 遠くをみながら近くを見ると、見えないものが見えて来る、逆に 近くを見ていて遠くを見ても、そのままの焦点では遠くは見えないということです。 つまり、人も会社も同じで、先にこうなりたいと考える姿があり、そこから今を見つめ直すと、何が足りないのか、何をしなければならないのかが見えて来るのではないかということです。 とかく、現在から遠くを見がちですが、それは推測であって、こうなりたい、こうありたいということではないのです。

こう考えると、人の行動や考え方もよく理解出来ます。 現実からだけの人は目標や夢がない人が多く、無から有を描くことが出来ない人が多い。 反対に将来こうなりたいと思う人は、今から何をすべきであるか明確に意識している人もいるということです。 私は後者でありたいと考えています。 将来こうありたいから、今があり、何をすべきかも分かると思うのです。 正に、人生のマジック・アイが見えるか、見えないかが、大事なことに思えたのでした。

皆さんも、マジック・アイをやってみて下さい。 不思議な体験を楽しんでみて下さい。

最新記事

すべて表示
変わった学習法 第297号

私がIT業界で働き始めた頃、よく頑張ったなあと自分を褒めたい程に勉強した時期があり、 その後もその時を思い出して勉強を続けたものです。一言で言えば、人とは違うやり方を経 験したことが自信になったのです。教科書的な勉強法ではなく、自分らしい違うやり方で効 率的に勉強した訳です。どうしても時間は誰にも平等な資源であり、時間の使い方自体を工 夫しないと仕事の質も生産性も上がらないからです。 私は技術者の

 
 
気になった出来事 第296号

今回は日常での思いがけない出来事について書いてみたいと思います。 去る三月下旬の夕方の地下鉄車内での出来事です。乗車した車両の三人掛けシートに明ら かに生活困窮者と思われる中年男性が一人座っていました。髪の毛はボサボサで長く伸び、 衣服は全体がかなり汚れていてあちこちが破れており、両足も膝下から丸見えで履いてい る草履も汚ない様子でした。当人の年齢層も定かには分かりませんが、私の推定では40 代半

 
 
貞観政要 第295号

中国の唐時代の書物に貞観政要(じょうがんせいよう)という、2代目皇帝だった 太宗(たいそう)(在位期間は626年~649年)の言動をまとめた書物があり ます。 呉 兢(ごきょう)という人が 編纂したもので、今から約1400年前の話で す。この太宗の治世下では戦乱が収まり、国情が安定し、人心も落ち着き、犯罪も 少なく、平穏だった時代だと中国の歴史上でも高く評価されているそうです。 その上に米の価格も

 
 

コメント


bottom of page