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ラキ 第290号

  • 執筆者の写真: 社長
    社長
  • 6 日前
  • 読了時間: 8分

更新日:5 日前

つい最近のことですが、我が家に新しい仲間?子供?家族?が増えました・・

今回はその顛末を紹介させて貰います。


事の始まりは女房が時々、嬉しそうに話す思い出話から端を発しています。

何を?と思うでしょうが、その話を聞いている私達はその光景が目に浮かぶほ

ど羨ましく思ったのです。このことが時を経て家族の気持ちの中に残っていた

と思うのです。

その話の内容は随分前の話なのですが、最初は「まる」という柴犬の話、2番

目は「メリーちゃん」という、こちらは犬種が分からない思い出が印象的だっ

たからです。話のどこがいいかというと、その光景や犬との関係がまるで時代

を超えて、今に蘇ったような心地よさがあったからです。この話は娘にとって

も同じ感覚だったと思います。今の過程では小型犬を飼っている家が多く、娘

も飼いたかったのではないでしょうか・・・それほどそのシーンが今に写った

ように感じるものだったのです。


初代の「まる」はマーガリン犬と言って良いほどで、学校給食で余ったマーガ

リンパンを家に持ち返ると、まるは大騒ぎして尻尾は振り回すわ、小躍りはす

るわで、そのマーガリンパンに飛びついて食べていたそうです。家に近づくだ

けで気配を感じて、しっぽを大きく振って盛んに飛び跳ねていたそうです。

性格も勇敢で優しい犬だったそうです。

話を聞いているだけで思わず、いいなあ、羨ましいなあ、と思ったものです。

当時、一般家庭では犬は屋外の犬小屋で飼うものでした。ご飯も家から出る残

飯が普通でドックフーズなんてなかった時代です。

そんな時代に、マーガリンパンはまるにとっては大変なご馳走だったのです。

聞くたびに飛び跳ね光景がいつも私には浮かびました・・・


2匹目は「メリーちゃん」は、先代のまるが病気で死んで、もう動物は可哀そう

だから飼いたくないとお母さんは言ってたらしいです・・・

しかし、メリーちゃんは飼い始めて、気持ちが変わったようですが、別れは突

然にやって来たのです。道路に飛び出して行き、そのまま車に轢かれて死んだ

そうです。それ以来、もう家では犬を飼わなくなったそうです・・・


こんな話を聞いたら、私も飼いたいなと思う反面、人間と同じ命を預かる訳で

おいそれとは飼えないなと思っていました・・・

私も物心ついた頃に母方の祖父母宅に住んでいた時期があり、その時に口輪を

付けたシェパードが居たのを憶えているのですが、ある日突然いなくなったの

が悲しかったことだけ今でも憶えています。

祖父母宅で飼っていたのか、迷い込んで来た犬かは分かりませんが、その当時

ですので大きな犬だった記憶だけがあります。私には朧げな幼少期に思い出で

す。


今迄も犬の話を聞くと、私も飼いたいけれど、躊躇する部分もあり、今の住宅

環境では外で飼えないし、ましてや残飯で飼育する光景は見たこともありませ

ん。何にかとお金もかかるだろうし、外出する際にも簡単には行けなくなると

マイナス面も多くて、諦めていました。私自身は飼うなら大型犬がいいと考え

ていたことも犬を飼わない一因でした・・・

それでも、たまにペットショップへ寄っては子犬を観たりしていました・・・


今のペットショップは犬猫の衣食住に関する製品で溢れていて、人間のものよ

り品揃えが豊富だなと思います。衣食住、食物、遊戯具、ナプキン、おしめ、

挙句はペット用スイーツまで販売しています。また、保険や躾教室まであり、

至れり尽くせりです。

店内を観るだけも凄いのですが、子犬を手に持つと女房はまるで赤ちゃんをあ

やすように言葉まで赤ちゃん言葉になり、私もその変わりように驚きます・・

犬が好きなんだなあと思います。飼いたくないと口では言いながら、実際には

違うので、本当は飼いたいけど世話が大変なのだろうと思いました。

しかし、本当は犬が好きなことはよく分かります。娘は、今風で子犬が欲しい

とずっと言い続けていました・・・


そんな見るだけの日々が過ぎていきました・・・

今はマンションでも犬猫が飼える時代になり、室内で飼うことが一般的な時代

になりました。ペットショップ店内を見ても、つくづくそんな感慨がします。

昔と今はペットに対する飼い主の感情も飼うための環境も全く違います。

近所を歩いていてもそのように感じます。右の路地から、左の路地から子犬を

連れて散歩している人が増えました・・・早朝も夕方もそうです。小型犬もか

なり増えて来ましたが、大型犬を飼っている人も多くなりました。

私は大型犬が好きなので飼いたかったのですが、次第に小型犬でも仕方がない

かなと思い始めました・・・大型犬は住環境、食費、散歩の距離や時間など小

型犬よりも大変だと思います。女性にとっては体力的にも不向きです。

こういう訳で小型犬を見るようになったのです。


それからは気が向いたら大型スーパーのペットショップやペット専門店へ小型

犬を見にいく機会が増えました。当初はその価格に驚くやら、もうビジネス産

業だなと呆れたりもしましたが、冷静に考えてみるともう立派な産業です。

あちこちにチェーン店もあり、ペットフーズやサポート商品も氾濫しています。

人間と同等か、それ以上の扱いかも知れません。ペット保険まであるのには驚

きました・・・まるで人間と同じです。


大型スーパーにも人出を当て込んでペットショップが多くなりました。買い物

ついでにペット屋さんへ子供連れで行く訳です。別段、ペットを買うだけでな

く、餌や着るものやペット用おもちゃまで揃っているのです。何でもあります。

ペットホテル、ペット美容院、ペット病院まであります。一番驚いたのはペッ

ト用ケーキです。何でこんなものまであるの?!・・といった具合です。

その内、中古車のようにUSEDペットのショップも出来ても不思議はありま

せん。それが出来たら利用者もいるかも知れません。特にシニアの一人暮らし

にはいいと思います。


見るだけのペットが急展開したのがこの一月余りです。

たまに行ってみるペット屋さんがあり、たまたま覗いた時に出会った子犬を娘

が気に入ったのです。しかし、いきなりで決めるのではなく、他の店も回って

色々見てから決めた方が良いとなり、そのまま遠方の大型ペット店まで出掛け

たのです。

ところが、着いてみると犬数は多いのですが、気に入った子犬がいなく、先ほ

どの店へ戻ろうと思ったのですが、時間も結構過ぎていたので、結局、その子

犬とはそれきりになったのです・・・


それから一月後に、別の大型ショッピングセンターへ行く機会があり、そこにも

規模の大きなペットショップがあり、そこでそれなりに可愛い子犬を見つけたの

です。しかし、売り手の女性が営業的に熱心な感じで、少し引いてしまったので

す。ここぞという感じで、いろいろと粘って来たのですが、私はその様子を見て

1ケ月前に行ったペット屋に電話したのです。前に行った際の犬はいないかと。

しかし、既にその子犬売れてしまっていたのです・・


普通ならここで話は終わりますが、私はここの大型店での話を切り上げて、一月

前に行ったペット屋へ帰りに寄ってみることにしたのです。その店の営業時間が

気にはなりましたが、降りしきる雨の中、混んでいる道を避け、裏道を走って何

とか営業時間内にその店へ着きました。そして、店長さんに急いで気に入るよう

な子犬を紹介して貰ったのです。その時に連れて来られた子犬が今、我が家の主

人公なのです。


まさか、ここで、そんな状況で、しかも閉店まで30分しかない時刻に来た最後

の客です。外は土砂降りでお客も殆ど来ません。連れて来たその子犬を見た瞬間、

女房も娘も虜になったのです。大きな目とバットマンのマスクのような顔だった

のです。まだ、生まれて2ケ月ちょいでした・・・

何とも言えないバットマンみたいな顔と目が大きいのに惹かれました。

どこか個性的で言いようのない可愛らしさがありました。

いろいろ出掛けたペット屋さんでこんなことは初めてでした・・・


店長さんに買うにあたっての説明や保険やルールを聞き、支払いも済ませ、我が

家で初めての子犬用のフェンスやら餌やら遊び道具やらいろいろ買って、やっと

帰ることになった訳です。大体、店に来てから2時間ほどかかりました。

店の閉店時間をとっくに超えていました・・・


その子犬が今、我が家にいるのが不思議な感覚です。

あっという間の出会いでした。こんなことがあるのです。いろいろあちこち見て

回っても縁がなかったのに、帰り道だからギリギリの時間になるけど寄ってみよ

うと裏道を走って何とかその店へに着いたのが縁になりました。

雨は土砂降り、店内はガラガラ、犬も猫もそろそろ展示はお終いの頃合いでした。

店長さんも私達を憶えていて、この子犬を選んで来たみたいでした。

一瞬で女房も娘も私も気に入った訳です。


私達も店長さんもいきなり、こういった展開になるとは思っていなかったのです

が、帰りはその子を積んで帰宅したのです。

帰宅後はすっかり疲れてしまい、ゲージ作りも手順が悪く、近くのうどん屋さん

で買って来た遅い夜ご飯食べ、風呂に入ったのが夜の12時過ぎでした・・・

私達も子犬も今日一日で疲れがどっと出た一日でした・・・

でも、子犬一匹がいるだけで家がなんか幸せになります。


では、その子を紹介します。

生年月日  2025.8.23日

犬種    チワワ

性別    メス

出生地   兵庫県加東市

名前    ラキ(ハワイ語で幸運の意味) 

私達の願い この子犬が幸せな一生であって欲しい 

撮影日   当家に来た日2025.10.25 夜9時半過ぎ 

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