今回は変わったテーマを取り上げました。
私自身、日本人として生まれ、今まで生きて来て、多少なりとも外国人女性と知り合いになったことがあります。
一人は、中国生まれで台湾に住んでいた女性で、今はカナダに住んでいますが、たまにLINEを送ったり貰ったりしています。大阪にも何回か来たことがあります。日本語、英語、北京語、台湾語を話し、一番得意な言語は英語だと本人は言っています。好き嫌いのはっきりした性格で、押しも強い女性です。
もう一人は、もう連絡も途切れてしまいましたが、オーストラリア女性でメルボルン生まれのメルボルン育ちの女性です。瞳は薄いブルーで、髪は金髪、文字通りの典型的美人でした。こちらも同じように仲が良くなったのですが、その縁は英会話教室?からでした。
居酒屋で毎週のように始めたのですが、生徒は私一人、先生はそのメルボルンの女性達が3人でした。飲み食いを奢るという約束で始めたのですが、若い白人女性が3人もいれば、食べるわ、飲むわ、大変でした・・・こちらは一人で相手は三人、話すだけでも大変でした・・・
ある日はバックパッカーのオーストラリア人がいきなり来たりして、これはもう英会話教室ではなく、ただの飲み会でした・・・
でも、楽しかったのは言うまでもありません。メル・ギブソンが好きだとか、私はケビン・コスナーがいいとか、食べながら、飲みながら、ワイワイガヤガヤでした・・
その時に知ったのですが、オーストラリア人女性はビールを水のようにガブガブ飲みます・・・
彼女達は当時、オーストラリアではXXXX(4Xと言います)というビールをよく飲んでいたそうです。
後年、オーストラリアに行く機会があり、お土産に1ダースほどそのビールを持ち帰ったことがありますが、日本で飲むと全く美味しくないビールで、乾いた熱いオーストラリア台地で飲むから美味いのだろうと感じるビールでした。
英語と欧米社会
最初に書いた中国人女性はイギリスに留学経験があり、どちらかと言うとQueen’s Englishで、オーストラリア人女性軍はイングリッシュ圏なのですが、厳密にはAussie Englishという独特の発音をします。。
Aを「エ」とは言わず、「ア」と発音します。例えば、good dayをグッダイと発音します。
面白い小話があり、病院に入院している日本人患者へ向かって、担当ドクターが「you will have a good day」を発音したら「あなたは今日、死ぬでしょう」となり、患者さんは大きなショックを受けてしまったそうです。この小話をオーストラリア人に話すと大笑いしていました・・・
さて、私自身は見た目も日本人の特徴を持っていますし、内面も日本人の精神も持っています。
しかし、日本人を誇張した欧米の映画の中には、眼鏡をかけ、首からカメラをぶら下げ、歯が少し出ていて、濃色のスーツを着た男性が現れ、欧米人にやたらとお辞儀を何回もするアジア人が日本人として描かれていることがあります。
こんなシーンを見かけると私は嫌な気分になります・・・蔑視ではないでしょうが、誇張されたイメージなので、もっと今の日本や日本人を知って欲しいと思います。
一昔前のステレオタイプの日本人がそういったイメージで捉えられることへの私の反発です。
このような日本人のイメージが世界中にまだまだあって、中にはいまだにフジヤマ、ゲイシャ、ハラキリ、サムライ、いつも着物といったイメージを持っている外国人もいます。
正しい日本のイメージを欧米人へ伝える努力が足りないのか、それとも英語力の問題なのか、情報発信力が弱いと思います。
アニメだけは世界中で子供の頃から観られていて、この分野の印象は大きいです。
インターネットがこれだけ進んだ現代でも日本人の情報発信力はまだまだ小さいです。
外国人とネットで友達になれる時代なのに、引込み思案と恥の文化が国際交流を難しくしています。
しかし、母国語が英語ではない東欧や北欧、ロシア、或いはアフリカ諸国でも、英語を話す人は多いです。
国同士が陸続きであることも影響があるのか、特に日本人は英語に対して構えてしまう面があり、話す機会も少ないと思います。
日本は島国で永い間、諸外国との交流がなく、鎖国もしていたので、思った以上に閉鎖的な社会になっていったと思います。
今の世界は英語が話せるなら、日本人であっても世界放浪の旅も出来ますし、友達も世界中に作れます。
日本人にはこの「一歩出る勇気と積極性」が欠けていると思います。
どちらかと言えば、まだ個人的鎖国をしている人が多い。
中には必要がないからという人がいますが、英語が話せたら世界が拡がり、価値観も変わります。
国際カップル
こんな中で少し希望もあります。
最近増えつつある国際カップルです。
最初こそ恥は掻きたくない、聞かれたら下手でも英語で応えるという日本人はいます。
でも、最近は彼女が外国人という日本人男子が結構います。
この事実は将来へ可能性を感じます。
もっと自信が増えれば、英語に対して恐れずに積極的に話して行くことになると思います。
国際カップルは日本に住んでいるカップルもいれば、海外に住んでいるカップルもいます。
私はU-TUBE(正式にはYOU-TUBEなのですが、外国人にはHow are u?と短く書く人もいます)が好きで、ほぼ毎日のように観ています。
その好きなジャンルの一つが「国際カップル」です。
そのブログの中で日本発のものに、男性が日本人で女性が外国人の国際カップルが増えているのです。
女性はアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、ベルギー北欧、ブラジル、メキシコ、トルコ、イスラエル、ロシア、ウクライナ、ジョージア、ハンガリー、中国、韓国、フィリピンなど実に様々な国の女性です。
勿論、その逆もあります。
出会いのきっかけもバラバラでネットで知り合ったというカップルが多いです。
年令も20代が多く、30代、40代のカップルもいます。
相手の女性とネットで知り合って、やがて女性が日本へ来て、日本の食べ物やカルチャーや安全や人々に魅了されて日本滞在が長くなって、日本人と知り合って、友情が変化して愛情も芽生え一緒に住むようになるカップルが多いようです。
こうなると、女性の日本語が上達するし、男性の英語もスキルが上がっていきます。
こうやって互いに語学力が上がり、英語や日本語で会話が進むようになっていくのです。
特徴的なのは外国人女性は意外に見た目ではなく、相手の中身を観ている人が多いということです。見た目で判断するのは意外と日本人かも知れません。
先日も観ていたカップルは女性が元アメリカ空軍のMPだった人で、日本語は全く話せなかったのに、日本にあるアメリカの大学へ通うことになり、少しだけ日本語を話せるようになり、そして日本人男性とも知り合い、人柄にも触れて、やがて結婚したカップルでした。
男性はどう見ても、クマのようなひげ面で背も低く、英語も殆ど喋らず、格好いいとは言い難い男性なのですが、性格が良さそうなで一生懸命に英語を勉強し、今では夫婦で英語を話しています。
また、別のカップルは南アフリカの大学に留学している日本人男性で、現地で白人の美人と知り合い、先日、プロポーズして今はご夫婦になってその国に住んでいます。
プロポーズした際には相手の女性は大泣きしていました・・・答は勿論、YES!でした。
このように日本人男性と外国人女性のカップルは確実に増えています。
来日した外国人は日本の社会がの安全で、親切な面や食文化が多様で美味しいなど、日本人以上に日本を知っていて、一旦は本国へ帰ることになっても、日本のことが忘れられず再び来日する人達が多いようです。
そればかりか、中には日本へ帰化する外国人女性もいます。
先日もロシア人女性が日本へ帰化して日本のパスポートを持っていました。
手続きに2年かかったと話していました。
その女性はまだ独身で、国として落ち着いている点や安全、安心、人の好さ、犯罪の少なさ、就職面、永住面などから決心をしたそうです。
思い切った行動だと思います。
その動画で話していたもう一人のロシア人女性も以前から日本へ帰化したいと言っていたのですが、その先に帰化した人の話を熱心に聞いていて、いつかその人も帰化手続きを始めるなと思いました・・・
こんなブログもあれば、国際カップルの女性だけ集まってパートナーの日本人男性の評価など話しているブログもあります。
こういったU-TUBEを見ていると、日本も徐々に変わっていくなと思います。
明治時代の国際カップル
国際カップルと言えば、意外にも明治時代に国際結婚した日本人もいます。
現代でも母国から遠く離れた異国の地で生きて行くのは大変なのに、そんな時代に生きた国際カップルはいろいろ苦労や秘話があったことと思います。
その大変さを思わずにはいられません・・・
ニッカウイスキー創業者の竹鶴政孝と妻のスコット人のリタは殊に有名になりました。
グラスゴーから遠路はるばるこんな遠くまで来て、しかも日本で亡くなり、今もご主人と共に葬られていることは愛の絆の強さを感じずにはいられません。
当社の隣にある古いビルに何がしかの集まりがあってご夫婦が参加されたと聞いています。
今はその人の写真もネットで誰でも見ることが出来ます。
作曲家の山田耕作の姉である山田恒子とイギリス人のガントレットも結婚して、その義理の兄から耕作は西洋音楽の手ほどきを受けたという話が残っています。
オーストリア駐日外交官クーデンホーフと結ばれたのが青山光子という人で、偶然、青山家の前で落馬したクーデンホーフを介抱したのが縁だったそうで、光子は後にウイーンに渡り、ご主人の家を継いで伯爵夫人となりました。
島根の松江には有名な小泉八雲ことラフカディオ・ハーンが住んでいて、松江の士族の娘である小泉節子と出会って結婚しました。
あの新渡戸稲造も、アメリカ留学時代にアメリカ人のメアリーと知り合い結婚しました。
写真も遺されています。
また、日本薬学の父と言われた長井長義はドイツ人のテレーゼと結婚し、3人の子供もいました。奥さんや子供の写真も遺されてあり、ネットでも観られます。
このように、当時は海外へ行く日本人も少なかったのに、こうして外国人と結婚した日本人もいのです。今でこそ、遠い異国に暮らす相手ともその場で直ぐに相手の顔を観ながら話が出来るのに、100年前後前に日本や西欧から離れて生きていくという決意をした先人達がいたことは大きな驚きです・・・
今なら飛行機でせいぜい1日か2日なのに、当時は母国へ帰れない可能性が高く、どんな気持ちで海を渡って来たのでしょうか?・・・
国際結婚の勧め
私は日本の若者はどんどん国際結婚した方が良いと考えています。
日本人の考え方や身に付いた高い道徳観や人の身になって考えることなど、その価値観は尊いと思いますが、それ以上に新しい価値観を取り入れ、日本流にアレンジして新しい価値を創り上げる方が大事だと思います。
是非、国際カップルを皆さんも閲覧してみて下さい。
日本は人口が多いですが、単一民族で遺伝子学的にも国際結婚した方が良いと思います。
事業の発展性
今まで話したこれらの話をまとめれば、大学生のことだけでもなく、カップルのことだけでもなく、日本の企業にもそんな対応が必要になると考えています。
日本人に欠けているのは「多様性」であり、この多様性から新しい価値が生まれます。
理論理屈ではなく、実際にそんな環境の中で仕事をすることが良い結果を生み出すと思います。
アメリカ企業の優れた点はここにあります。
勿論、問題も多いのも事実ですが、それでも国家は崩壊していません。
技術や知識の真似は出来ても国際性、多様性、新しい価値観、形がないもの、こういったものをそう簡単には真似は出来ないと思います。
日本企業が少子高齢化社会を迎えて、迄の優位性から離脱せず少しでもその価値を維持し発展させるには多様性の受け入れが一番だと考えます。
異なる価値が交じり合うことで新しい別の価値が生まれます。
情報社会は形のない価値観が重要になります。
日本人は世界に向かって変えるべき点は変え、良い点は継承して社会発展に貢献を果たすべきです。それだけの大国でもあるのです。
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