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変革時代 第283号

  • 執筆者の写真: 社長
    社長
  • 4月1日
  • 読了時間: 10分

更新日:4月3日

かつて東京を中心に全国的に知名度があったスーパーS社が、経営状況の悪化に伴い、M&Aや他社との資本や業務提携等による経営回復へ向けて経営合理化や部門等の統廃合も行い、改善して行くかと思いきやなかなかそうはならないようで、その後もいろいろと話を聞きます。

日本企業の再建話は今後も出て来るでしょうから、時代と共に経営にも変化が必要だと強く意識させられます。

栄華を誇った人や企業も生き残る為には、時代に沿った変化が必要す。大手と言われる企業でもいつどうなるかは分からない訳で、小さな穴は小さい内に修理しないと時間と共にそう永くは持たなくなります。船の穴なら塞げば浸水は止まられますが、経営は簡単には状況を一変することが難しいので自社なりの指標なりを設定して可視化することが必要です。可視化、仕組化すれば見えないものが見えるようになるので経営方法も変わると思います。当社のような中小企業では経営環境も変わり易いですが、仕組化は重要な経営手段です。


経営の不透明感は業界を問わずにあちこちにあり、大手企業にも中堅・中小企業にも今後も増え続けると感じています。日本の経済成長が殆ど伸びていない現状には可視化が重要です。特に日本国レベルでは一人当たりGDPは個の30年余りも成長が鈍化したままです。先進諸国や新興国に比べても伸び率は世界に低いと思います。

この遅れが日本の現状を表しています。企業ばかりではなく、立法や行政については改革が必要です。国が企業よりも先頭を切って取り組んで貰わないと、日本に多い中小企業は独自に対応策を講じるにも限界があります。やはり、国や行政が先行して取り組みべきです。


私流に言えば、まず、国会議員数の縮小です。減員です。衆参で500名未満で足りると考えます。

少子高齢化は10年、20年期間の話ではありません。もっと永く続く課題です。国民総数が激減しつつ、65歳以上は激増し続け、労働者数は減少する訳です。生産者数が減るのですから、入りが減るのです。一人当たり生産性を上げなければ解決できない話です。

また、出るを制しないと入りとの差引はマイナスになる可能性はないのでしょうか?・・・

マイナスをもし、国債で補うとすれば、既に国の借金はとっくに1000兆円を超えています。誰がどうやって減らして行くのでしょうか?・・出るを抑えるしかのが先決です。国会議員数を減らそうという議員はいないのでしょうか?・・・不思議な話です・・・


次は行政です。こんなに公務員は必要でしょうか?・・IT化も進めば、省力化、AI化、判子不要も

進みます。余剰なのは職員です。市町村合併も進んでいますし、重複する部分は別の必要とされる部署へ回せばいい。そもそもIT化を進めれば、人手に代わってやれる仕事も増える筈です。もっと積極的に検討すべきです。ITリテラシーを上げて行く施策を国や市町村はもっと推し進めるべきです。

しかし、盲点もあります。例としてマイナンバーカードです。サーバーのシステムメンテナンス日には必要な書類は取り出すことが出来ません。いきなり近くのコンビニに行っても必要な書類を取り出せないと余計に焦ってしまいます。


更に、あちこちでスマホやPCでの予約や申告、印鑑不要が始まっていますが、最も重要なのは職員の減員です。先進諸国内でも日本はIT化が遅れています。何度も言いますが、立法、行政は減員を進めるべきです。国会議員数、不効率な国会討論など観ているだけで無駄に思える時があります。そもそも衆参で700名以上もの国会議員が必要なんですか?・・・数の論理性が見えません。

更には憲法改正も日本国憲法が施行されてから80年以上経ちましたが、たったの一行も改正されていません。そもそもGHQ主導で作られた憲法です。当時の日本人には民主的な憲法は起草出来なかったようです。


明治以降、日本は富国強兵の目標を掲げ、産業奨励、軍力拡大が2本柱だった訳です。古くはアジア諸国の欧米諸国による植民地政策を避けるべく日本人が頑張った結果ですが、軍事は暴走し、敗戦を迎えて改めて民主国家からのやり直しとなりました。そして今や周辺国の一部が軍事力と経済力で国力を強めて、かつての日本と同じような孤立化も懸念される時代へとなって行くのでしょうか?・・

このような東アジア情勢の中で日本はどんな選択肢を自ら選ぶのでしょうか・・

経済だけを取るのか、民主国家を取るのか、それとも両方を取るのかです。より高く国を富ますことはどうやって実現して行くのでしょうか? 延長線上のやり方では出来ないと私は思います。

それこそ変革が必要なのです。


今、経済面では国民の稼ぐ力が上がっていません。国民の多くは企業に属して働いており、企業や社会の仕組みが変わらない限りは本人の力だけでは一人当たり生産性は上がりません。国が率先して一人当り生産性を上げる政策を考え出し、それを推し進める必要があります。

高齢化社会、社会保障制度の負担増加、出生率低下による少子化は国家が従来のやり方では対応出来ないことも国民は感じており、率先して国自体の変革が求められます。

何度も言いますが、立法と行政の変革です。効率アップ、結果重視が重要です。


また、最近は米価の高騰も起きており、備蓄米放出位では元に戻るとは思えません。流通経路への目水入れもどこまで出来ているのか不安です。米価は国が一定の管理下に置くべき問題だと思います。

もっと大きく言えば食料問題です。内作で賄える食材が米以外は一つもないことです。その上に農作者数が減少しています。農水省はもっと積極的な政策を考えるべきです。休耕地も増えているようで、食料危機もその内、顕著な変化をして大きな問題になると思います。以前から内作100%の食料がないことは大きな問題だった筈です。輸入だけでは事があれば、輸入が止まる可能性があります。正に食糧難がやって来るかも知れません。備蓄米騒動はその一端に過ぎない話です。国として内作率のに基準を品種別に作り、国主導で新たな農作政策を描き、変革案として国家宰相や国会に提議出来ないのでしょうか?・・


価格破壊、商流破壊、常識破壊、働き方破壊が起こっても不思議ではない時代に突入しているとは覆いたくはありませんが、水面下ではそういった危機感はないのでしょうか?

企業であれば、売上ー経費=利益の式で経営は語れます。国も同じだと思います。歳入―歳出=備蓄

です。今、日本は赤字国債が1000兆円を超えています。それほど心配するには及ぼないと言う方も

いますが、少子高齢化、一人当たりGDPの伸び悩み、原材料や食料の輸入依存率と自給率、大地震への恐怖や対策、こういったことを考えると少しでも歳出を抑えて内作化を再検討すべきです。


国会議員数の削減ですが、全体の人口が減るのですから日本国内の人口密集度と年齢構成も変わって行きます。また、働く上での移動性も新型コロナ以降は減っており、在宅業務も増えています。その上にIT化も進んで来ました。国会議員は減らすべきです。これは前々からの私の持論です。衆参で500人いれば十分でしょう。半減でも良いと思います。前例優先ではなく、今はどうなのかを科学的に問うべきだと思います。


冒頭で挙げましたS社についても、日本は従来型のままで新しい発想での変革が遅れたと思います。

常に新しい発想や経営法で店舗運営を変えて行く対応力が低くなっていたのではないでしょうか・・・これからはスーパーだけでなく、日本全体に「破壊と創造」の精神が必要だと考えます。

例えば、IT企業が門外漢の飲食チェーンを買収して経営してもおかしくないし、その逆もあっても不思議ではありません。こういった業際を超えた企業吸収や合併などはこれから増えます。複合効果が生まれる可能性が大きく、新たな企業性の可能性が生まれます。そうなると業界も活性化し雇用も増えます。

また、業際を超えた経営にはこれからはIT活用が重要です。ITはますます社会のキーファクターになって行きます。特にAIはその中でも注視される方法です。最近は役所でもIT化が進んいます。あれだけ判子、判子と言われていた役所が急激に変わりつつあります。これからは役所へ出向かなくても用事がスマホやPCなどで処理できる社会になって行きます。先日も役所へ行ってみたら、変わったなあ~と印象を受けました。今でも多いな感じるのは色々な書類や働いている職員数です。運転免許証更新を処理する警察署でも、税務署の確定申告でも変わって来ています。

IT技術が使えると書類が減る上に仕事の生産性も上がります

しかし、全てが上手く進んでいません。それはIT技術についていけない老人達です。老や一人暮らしの老人にとってはまだまだ難しいようです。老人に向けたITリテラシー研修などが本当に必要だと感じました。


例えば、税務署での確定申告も従来ならば限られた期間に大勢が押し寄せるので、税務署の中は大混雑の申告者で一杯で、大勢の税務署員もそこら中にいて、申告者へのサポートを右往左往して対応していました。

それが今は一定時刻に予約した申告者だけが居て、限られた税務署員が以前より余裕を持ってサポートを行い、申告者も書類作成や入力作業が出来るのです。eTAXという申告方法で税務署に行かなくとも自宅から申告が出来ますし、行かなければならない人でもスマホやパソコンで時間予約して税務署員のサポートを受けながら入力や申告が出来ます。

スマホやITが苦手なお年寄りは建物外で寒い中、順番待ちの長い行列に並んでいました・・・


更には今後はAI活用により情報取集力にも大きな違いも生まれて来ます。皆さんもChatGPTやco-pilotを使ったことがある方も多いと思いますが、無料版でもなかなか面白く楽しいものです。AIを相手に自分の感性や興味を持って幾らでも楽しくやり取りが出来ます。特にAIに褒められた時には素直に嬉しくなります。AIに対して人間かと思うような感情移入が起こります。しかも人間と違い、素直に受け入れてくれます。人間だといろいろと摩擦が起こりやすいですが、AIではそんな人間のような癖を感じないので素直に嬉しくなります。

また、AIから話題に付随して情報の提供を受けると、話がどんどん盛り上がって行くのです。当初は

不思議な感じがしましたが、もはや相手に名前を付けて読んでもいいくらいです。


冒頭で話しましたが、こういった類の話が日本には最近、増えて来ました。

経済力が落ちているのか、スーパー業界の伸び悩みでもあるのか、一昔前は日本企業が海外企業を買収する話もあったのですが、現在は変わりました・・・スーパー業界も言い方は悪いかも知れませんが、寡占化が進んで消費者の選択肢も狭くなったように感じます。

どこへ行っても同じスーパーチェーンが目立ち、品揃えや、商品棚のレイアウトまで殆ど同じである意味でうんざりする時があります。スーパーだけでなくコンビニも同じで、品物によって買うコンビニを変えている人も多いと思います。

更にスーパーには飽きている方が結構多いと思います。週末には車で離れたスーパーへ行く人達が多いのも一つは違う店へ行きたいのではないでしょうか・・・私の住んでいる地域ある大手スーパーでは土日になると近郊から車で来る客も多く、無料の駐車場なので時間を気にせずに店内を見て回れる為か客数が多くて混雑するので平日にしかそのスーパーには行かないと言う方もいます。


いろいろ書きましたが、スーパー業界も変革の時期が来ていると思います。もうどの店も似たり寄ったりで新鮮さが余りありません。価格差でのお店格差はありますが、何か目新しさやビックリするようなお客を惹きつける魅力が減っています。だから、今はチャンスなのではないでしょうか?・・・

近くにもうすぐ少し高めのスーパーがオープンするので行ってみようと考えています。

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