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  • 執筆者の写真社長

好奇心 第273号

生きている間には誰しも、何かの時に強い好奇心を感じたり、駆られたりすることがあ

ると思います。この好奇心は人間には特に強く備わっているようで、他の生物にはない

とは言いませんが、人類に備わっている特徴の一つではないでしょうか?・・・

この好奇心こそ、人類が地球上で最も高い知能や文明、繁栄をもたらした正体ではない

かと思うのです。この好奇心は星や星座に名前を付けたり、神話を重ねたり、幾何学と

いう学問の基礎になったと思います。ギリシャ神話にはそんな星や星座に関する逸話が

多く、人類の好奇心の源泉になっていると感じます。人類は意識していなくても何かに

つけ好奇心を抱き、そこからつ哲学や自然科学を生み出し、今の人類の発展へと繋がっ

たと私は考えています。

しかしながら、人類の持つ好奇心にも違いがあり、好奇心の強い人とそうでもない人で

は強い人の方が、何かにつけ探求心も強く、知らないまま放置することも少ないのでは

ないでしょうか?・・・

この好奇心の強弱は、知りたいと思う欲求心や学びたいという願望から生まれ出るので

はないでしょうか?・・・殊更、高齢化の進む日本ではこれから好奇心が大事な生き方

へと繋がっていくと考えます。老いても好奇心が旺盛なら脳へいろいろな刺激を与え、

生き方も随分と変わるだろうし、知りたいという人間本来の欲求そのものが非常に大事

ではないかと考えるのです。

人生100年と言われながらも体や頭脳に異変が出るようになると、これは生きながら

えても人間としての尊厳も再考することになりかねません。

私自身は、割と好奇心が強い方なので、分からないまま放置したり、見逃すことも少な

いタイプだと思い込んでいます。何故、そのような性分なのだろうかと自問しても、そ

の正体の行き着く先は、疑問や分からない事を知りたいという欲求に辿り着くのです。


私はシステム手帳を永く愛用していますが、気になった単語を特定のページに書き止め

て後で調べるようにしています。それは忘れないように思い出した時や気付いた時に書

き留めることが多いのです。今日も幾つか書き留めました。知らないまま放置すること

が割と嫌で、知ろうとする好奇心が強い方だと自分でも感じます。

知らないことを知ることは、その後に知識の連鎖を起こし、その連鎖で更に多くの連鎖

を引き起こし、最後には果てしない規模にまで拡がり、そこでやっと連鎖を止めること

になります。

好奇心の連鎖は、人類にしか備わっていないのではないかと考えますが、動物でも訓練

すれば多少は同じようになるようです。結局のところ、人類には好奇心が知識の連鎖と

して起こり、それが万物の長にまで押し上げたのではないかと思います。

しかし、奢ることなかれ、人類以外にもこの地球上で繁栄した生物はいます。恐竜は人

類の繁栄期間と桁が違う程永きに亘って地球上で頂点に君臨した最強の生物でした。人

類などその足元にも及びません。白亜期、ジュラ期など合わせると億という期間に亘っ

て繁栄したのですから・・・それでも、人類ほど知能が発達した生物はいないと思いま

す。


今、私の好奇心の対象は幾つかありますが、その中でも特に難しいと思いつつ、今、挑

戦しているのが楽器の演奏です。この年齢で習い始めてから丸2年が経ちましたが、自

分で思う程は上達しておらず、毎日、自分との闘いを続けています・・・

時々、練習よりも休憩の方が長くなる事もありますが、それでも、自分の才能の無さに

イライラしながら何とか格闘しています。格闘は長く続けるよりも効率的にやれないか

と思いましたが、それは無理だと思い知りました。残念ながらこういった習い事はひた

すらに毎日、やり続ける方が結果に繋がると自覚しています。その理由は疲れたり、気

が緩んだりして休むと、取り返すのはその分以上の期間がかかるからです。

分かり易く言えば、頭で上達する訳ではなく、ひたすら練習しか上達の道がないと覚悟

したからです。休むと休んだ所よりもっと前まで戻ってやり直すことになるからです。

継続することが上達への道だと今は考えています。しかし、それでも嫌になることがあ

ります。上達へ立ちはだかる壁を乗り越えるには練習しかないと今更ながら思います。

才能は勿論、関係するでしょうが、凡人にはそんな才能はないので、ひたすら練習ある

のみです。分かっていても楽しくなるまでは険しい道のりだと思っています。今は、不

効率でもひたすら毎日続けることが最上の方法だと悟りました。1日ズルすると半日分、

2日ズルするとそれ以上に余計な時間がかかるのが分かります。継続こそ力なりです。


楽器以外に、英語も流暢に話せたらと思いつつも一向に着手出来ていません。それ以外

に読書は電車の行き帰りの中だけですが続けています。読書は継続は力なりそのもので

す。塵も積もれば山となるの典型です。周囲の乗客はスマホを観ている人が多いすが、

同じ文字でも自分の脳への刺激が違うと思います。本は自分一人だけの思考の世界にな

ります。周囲が気にならなくなります。スマホがここまで一般化するまでに、本の販売

数は落ち込むと思っていたのですが、本屋へ行くと客数が減ったようには感じません。

永年、本を読んでいるといつか自分も何か書いてみたいと思う始め、原稿用紙で100

枚ほどの作を随分前に書いたことがあります。時代小説が好きなので、一度ちゃんと書

いてみたいというのが私のライフワークですが、今は楽器に注力しています。時代小説

はフィクションの方が筋書きが難しいので、ノンフィクションが書きやすく感じるので

すが、嘘は書けないので資料集めが大変なので、今はお預け状態です。

また、絵画を観るのも好きなので、これも当分はお預けです。特に印象派のモネが気に

入っています。何度か観に行ったことがありますが、30年以上前に行ったニュヨーク

で出掛けた近代美術館で、偶然にもモネの睡蓮の横幅の長い絵の前で、暫くの間、我を

忘れて別世界に入り込んでしまいました。モネがそこにいるような錯覚や描いている姿

を見ているような錯覚をしました。正直、何故かは分かりませんが、画家のエネルギー

には凄いものがあると信じています・・・モネの絵では以前にも同じことがありました。


私はどうして、こんなにやりたい事が多く、人よりも欲張りなのでしょうか?

何か考えたり、読んでいたり、観ていると、その世界に入り込む性格なのでどうしても

このようになってしまいます。じっとしていられない性分だと自覚しています。ネット

でもついつい、ネットサーフィンをしてしまい、最初のテーマを外れて何を探していた

か分かららなくなる程あちこち観ていることがあります。好奇心が好奇心を呼び寄せる

のです。調べていると、どんどん深みにはまって身動きが取れなくなる感じがします。

決して記憶力が良い訳ではなく、興味が尽きることがないだけなのです。どうしてもそ

うなります。自分でも落ち着きがないというのか、記憶力が悪いのか、アナログ情報の

方がよく記憶に残ります。自分の加齢と関係があるかも知れません。

また、脳の勉強もしてみたいと最近はよく思います。自分も持っていながら、冷静に第

三者的な不思議な感覚で、脳は私にとっては最も不思議な持ち物なのです。ですから、

脳の事をもっと知りたいと思っています。例えば、右脳と左脳の機能の違いは何故そう

なのか、サヴァン症候群の人には天才が出現するのは何故なんだろうか?とかです。脳

は最大の難物なのです。ここが自分の探しものの最終ゴールかも知れません。


人類が地球上でこういった好奇心を強く持っていることは、進化の必要条件だったと思

います。他の生き物でもそういった好奇心はあるでしょうが、人類ほど際立った生物は

いないのではないでしょうか・・・

これは不思議なことです。何故、人類だけにそれ程際立った好奇心の能力が高いのかで

す。人類は自分自身もそうでありながら、第三者的に見直すと不思議な生物だと思いま

す。高い能力を地球上の生命体に役立つことへ使えば、もっと良いものを生み出せるの

に、逆に互いを傷つけるだけでなく、滅ぼすかも知れない兵器まで作り上げたのです。

賢いのでしょうが、反面、行き過ぎると違う生き物になります。自分のエゴをごり押し

し、反対されたら相手を傷つける行動に出る生き物です。

30年以上前に、ブラジルで開催された国際環境問題の国際会議でセヴァーン・スズキさ

んというカナダの少女が、演説した内容は今でも忘れられません。環境問題に携わる大

人へ鋭いメッセージを投げかけました。この演説は今でも忘れられない演説です。

私の中に好奇心の塊として残っています。好奇心は学ぶことから起きますが、学びも好

奇心から生まれます。このことは高齢化が進む日本では重要になることだと思います。

如何にして人生を有意義に生きるかを示しているように思います。


聞くところに依りますと脳は3,4歳までに主要能力は決定づけられると言われています。

記憶力が衰えるのは仕方ありませんが、学びが減少することとは違います。 新しい情報

を脳へ注ぎ込めば脳はいつでも迎い入れてくれるのです。脳の能力と好奇心は関係あり

ません。新しい知識をドンドン脳へ注ぎ込みば、いつでも人生は楽しくなります。


今、私はパソコンに向かい、本コラムを書いていますが、既に真夜中です。そろそろ、

私の脳も休みたいでしょうから、この辺で書くのを止めたいと思います。明日もいい日

になるように期待して書くのを終わりたいと思います。

感謝。



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