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新幹線車中記 第137号

東京へ毎月通うようになって、もう1年半になりますが、往復の新幹線車内での光景や思いが、貴重な個人ワークの時間になっています。 最近、その新幹線車内で感じたことをご紹介したいと思います。

「尖閣諸島問題」 正に大きなテーマです。 日本と中国の間で領有権問題が起きていますが、大人しい日本人の多くは別段、何か特別な行動など起こしたりしてはいません。 一方、中国では日本国旗を破ったり、焼いたり、ペットボトルや石やペンキを領事館や大使館、或いは日本企業関係へ投げ入れたり、一部では日本人を襲ったりもしています・・・ 正に、言い様がない状況です。

それでも日本人は、「冷静に」という言葉の下に一般国民は何も具体的な対応行動も起こしたりしてはいません。 ただひたすら沈静化を祈って待っているという状況です・・・

果たして、ただでさえ自己主張が少ない日本人は、こんな時でさえ自己主張が少なく反論さえしない姿は立派なのだろうかと思う時があります。 本当に黙って嵐が過ぎ去るのを待つような態度でいいのでしょうか?・・・ 国際的にそれで多くの周辺諸国に理解して貰えるのでしょうか?・・

例えば、こんな写真が新聞によく載ります。 国際会議で日本の首相は目立たないばかりか、写真すら一人ポツンと立っているような姿が多いのは偶然でしょうか?・・・ 横のどこかの大統領や首相と話しているようなシーンすら見かけません。

今回の事件でも、もし、日本人が国会前や中国大使館前でデモしたり、五星紅旗を燃やしたり、投石をしたり、在日中国人に危害を加えたりしたら、日中関係はどうなるでしょうか?・・・ おそらく武力衝突になるかも知れません。 しかし、私には今の対応が最上とも思えないのです。

このような緊張感ある事件として、冷戦時代の「キューバ危機」があります。 世界中が本当に緊張した事件です。

当時のソビエト連邦が、同盟国のキューバに大陸間弾道ミサイル基地を作り、ミサイルを持ち込もうとした冷戦時代を象徴する事件です。

アメリカはその情報をキャッチすると、ソビエトに対し直ちに持込みを中止するよう強く求めました・・・ しかし、ソビエトはその要求を拒絶し、ミサイルを積んだ船団がキューバへと刻一刻と迫りつつありました。

アメリカにとって、キューバにミサイル基地が出来ることは喉元に 銃を突きつけられることと同じで、致命的な軍事上の不利となる為、何が何でも回避しなければなりませんでした。

時のアメリカ大統領は、かの有名なジョンFケネディでした。 アメリカはどうするのか?・・・ 世界中が緊張しました。 世界大戦が起こるのではないかとさえ思いました。

ケネディ大統領は関係閣僚達と夜を徹して何度も対策を協議し続けました・・・ そして、ケネディ大統領は「勇気ある大変な結論」を出しました。

実力(=武力)をもって、海上封鎖を行うという決定です。 ソビエトのミサイルを運んでいる船団を、海上封鎖をして実力で止めるという処置です。 ミサイルは来るわ、アメリカの軍艦は向かって行くわで、一触即発 の状況となりました。 正にこの瞬間、世界中が凍りつきました。 子供だった私にすら大人が心配し緊張しているのを憶えています。

ケネディ大統領は、軍に出動命令を出しました。 ソビエト船団が向きを変えなければ、アメリカは実力行動を起こすのです。 TVでは繰り返し、このニュースを流していました・・・

結果はソビエトが船団の向きを変えさせて戻り始めました。 正に、ギリギリの攻防でした・・・

ケネディ大統領はこの事件で、若くてハンサムなだけでなく、その決断力や度量に称賛が集まりました。 アメリカを救ったとさえ云われました。 世界中の人々も若いけれど、凄い大統領だという強烈な印象がが残りました。(この辺もその人気に関係したと思います)

この話を思い出しながら、日本の対応を考え合わせてみると、日本は単一民族性が高い為か、意見も共通性が強く、口論や争い事から避ける傾向が強いと思います。 価値観、宗教、肌の色、食べ物、収入格差などが異なる他民族国家ではない為、どうしても「理性」で解決すると思ってしまいます。

私は武力で解決すべきだと言っている訳ではありません。 尖閣諸島問題では、日本国の憲法や関係法令で事実上、何も出来ない現状では、果たして、これからの予想されない中国の過激な対応に対して具体的に対応出来るのか大いに疑問だからです。

戦後60年以上経った今、憲法も実態にそぐわない箇所は見直すべきではないでしょうか?・・・ その選択肢が国民に直接的にないことがおかしいと思います。 自分の家は自分で守る、この程度の法体制や力は持つべきだと私は思います。 若い頃は反戦主義でしたが、ペンや意見だけで目の前で行われる理不尽な行動を止められるかと自問すると、やはり現実としては首相に国土や国民やその財産を守れる程度の実権は必要だと思います。

尖閣諸島の問題は間違いなく長引くでしょうし、中国側の実力行使もあり得ると思っています。 その時に守ってくれるのがアメリカだとすると、非常に我々は情けない国民ではないかと思うのです。 つまり、お金で安全を手にしているのではないかという現実です。

戦争は最後まで避けるべきですが、その限界がどこにあるのか私には分かりません。 私に分かることは、海外の人達と少しでも仲良くすることしかありません。 それがビジネスを通じて出来ると信じます。 ビジネスは具体的です。 しかし、国にも考えや対応はより具体的であって欲しいと望みます。

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当初、今月は別のタイトルを考えていたのですが、たまたま観ていたYouーTubeで懐かしい歌手が歌っているのを観てしまい、自分の10代後半から20代始めを思い出してしまいました。その当時の友人や東京という大都会での生活や風景などが懐かしく思い出され、年を重ねた今になって懐かしい思い出となったその頃の話をさせて貰います。 私が若い頃は日本が高度成長期へ突進し始めており、経済成長と安保、ベトナム戦争と学