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自分の成長 第95号

私はこの18年間、会社をやって来ましたが、経営というような立派なものではありませんでした。つくづく、会社経営ではないなと思っています。 思うようにならないことばかりか、人を用いることも下手なら、お金儲けも下手だし、社員の定着率だって良くはありません。 一番、頭が痛いのは、会社が大きくならないことであり、目標が少しも近付かないことです。

結局、思うことは「経営者の成長→社員の成長→会社の成長」なのだということです。会社は人の集まりで構成されており、会社という実態がないものが人のように勝手に動いて変化することなどありません。あるのはそこに働く人という事実だけです。 そればかりか、社員が経営者より先に変わることもありません。 結局、会社は経営者によって変わって行くのがその順序だと思います。

しかし、元来、人は自分の心や経営姿勢や成長過程を自己診断できるようには作られていないので、どうしても自分を正しく見ることが難しいのです。 周囲の人から自分は見られてはいますが、周囲の人の価値観もそれぞれに異なるので、決して統一された見方ではないのです。

実は、時々、次のようなことを考えるときがあります。 「会社経営など実はシンプルで簡単なことであり、誰にでも出来ることだ。出来ないのは素直に周囲や自分を見極めることが出来ない自分と、人を動かすことが出来ない自分がいることだけに過ぎない」と・・・。 例えば、家業であれば自分一人か或いは家族全員がまとまれば、経営は何とかなるかも知れない。が、赤の他人がいる会社ではそう簡単ではない。むしろ難しさだけが倍増するのが一般的なのかも知れない。しかし、それでも、事業経営の本質はいささかも変わってはいないのではないか・・・

では、どうすれば人を動かせるのか?・・・ まずは動かそうと思う気持ちが強くなければならない。 この気持ちが弱かったり、状況によってふらつくと、人に対する接し方が狂うことになる。大事なことは理論理屈ではなく信念ではなかろうか。 これが出来ていないと、人は心を動かされないばかりか、自分の偏った価値観にすら拠り所を与えてしまうことになると。この個人の価値観こそ厄介だと思います。

会社は組織体であり、個人が集まった烏合の衆だけでは単なる集団に過ぎません。例えて説明すると野球と同じです。 野球ではピッチャー、キャッチャー、ファースト、セカンド、サード、ショート、レフト、センター、ライトがいます。それぞれに役割が与えられ、更に他のポジションのバックアップも必ずします。そこにはルールがあり、そのルールを守ってこそ野球が成り立っています。長髪でも、ガムを噛んでいても、そのルールは同じで守らなければ交代や退場になります。

しかるに、実世界は最初からそうなってはいません。 個人の経験による価値観や年代による価値観、或いは個人の生い立ちによる価値観が先に身に付き、会社のルール(=価値観)は後付けとなります。 その後からのルールが会社にとっては重要なのですが、先にある価値観が個人には優先してしまい、なかなか取って変わることがありません。 このルールに従って仕事をして貰うこが出来れば、会社は必ず発展します。 それも自主的に、社員が率先して実行すれば、勢いに加速すら付きます。 「やれ! 従え!」方式では、長続きしないように思います。

これらが出来るようになれば会社は必ず成長します。 分かってはいるのですが、そう簡単には出来ないのです。 それは自分という存在があるからです。 自分という存在があるからこそ、余計に難しいのだろうと思います。

ある方がこんなことを言っていました。 「バカになれば経営はよくなります!」と。 その為に基軸がしっかりしていれば済むのです。 その基軸こそ会社の社是であり、経営理念であり、そして社員育成の骨格なのです。 如何に人を育てるかより、気付きが出来る人材を増やすことが育成だと思います。

当社もそろそろそのあたりが出来ないと、次なるステップへは向かえないのだと自覚します。人を育てる前に自分を育てることが前提なのだと思います。 自分が育つとは一体どんなことなのでしょうか?・・・ そのこと自体も、自分が成長する為の課題なのだと思います。

最後になりますが、今年一年を何とか過ごせましたことを感謝致します。 また、読者の皆様の更なる新しき一年を祈願致します。 良いお年をお迎え下さい。有難うございました。

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当初、今月は別のタイトルを考えていたのですが、たまたま観ていたYouーTubeで懐かしい歌手が歌っているのを観てしまい、自分の10代後半から20代始めを思い出してしまいました。その当時の友人や東京という大都会での生活や風景などが懐かしく思い出され、年を重ねた今になって懐かしい思い出となったその頃の話をさせて貰います。 私が若い頃は日本が高度成長期へ突進し始めており、経済成長と安保、ベトナム戦争と学