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韓流あれこれ 

「韓流」という単語をネット辞書を調べてみたら、「韓国大衆文化の流行現象。中国文化圏」を中心とするアジア各国で見られた現象」と記述がありました。 1990年代末に中国語圏で発祥した語だそうだ。

何故、今月はこんな話を先に紹介したかと言いますと、私が今、韓流ドラマの魅力に取りつかれているからです。韓国で流行したTVドラマ番組が中心です。 私は元々、洋画が好きで、高校生の頃は「スクリーン」という雑誌をよく読んでいました。 雑誌の前半部には俳優の写真が掲載されてあり、よく自分で書き写していました。 当時のご贔屓の俳優はリチャード・ウィドマークという悪役中心の名俳優でした。 アクがあって、それでいて一本筋金が通っているそんな役柄が多かったものです。 今でも洋画は観ますが、もっぱらレンタルビデオのお世話になっています。 最近の洋画は娯楽性ばかりが目立つような傾向を感じます。 同じ娯楽性でも韓国ドラマとなると少しばかり趣が異なるようです。

ちなみに、私がこの1週間で観た韓流ドラマのDVDは10本以上です。 ちょっとした病気になっているのかも知れません。 休みの夜中にまとめて旧作で1週間レンタルが中心なのですが、休みにはまとめて何巻も観たりしています。 そこで今、年がいもなく韓流ドラマにはまっている訳です。 一度観ると麻薬のように不思議な力で虜になってしまいます。

ヨン様のドラマは衛星放送で毎週観ていましたし、関連のドラマも予約を駆使して観ました。まるで私は「おばさん」みたいになってしまいました・・・ 私は日本のTVでのドラマは殆ど観ませんが、何故、韓国ドラマが面白いのか考えてみると、以下の理由からではないでしょうか?・・・ 1.話の展開が早く面白い 2.屋外撮影も多く台詞中心と違い飽きがこない 3.日本のドラマのような内面的精神の苦悩シーンが少なく観ていて分かり易い 4.二枚目の俳優さんやきれいな女優さんが多い 5.いながらにして韓国に旅行しているように思う場面も多い 6.シリーズで10巻前後が中心で飽きが来ず、続けて観たいと思わずにいられない。 7.日本の古き良き時代のように年長者へ対する気配りや習慣が残っている。 8.食習慣の違いが良く分かります。

4年前、ソウルへ2泊3日で行ったことがありますが、空港に着いた瞬間から全くの異次元の世界でした。英語圏とは全く違う独特の感覚を憶えました。 漢字はまず見かけないし、ハングルは全く読めないばかりか何かの記号に見え、おまけにお隣なのに歴史も全く知らず、観るもの食べるものについて恥ずかしく思いました。 ドラマを手始めに、日本と韓国が近い国になろうとしているのは良いキッカケだと思います。 私は両国が文化的に近いものを感じますし、DVDでも発音と意味が同じに感じる単語も幾つもありました。 また、飛行機でたったの1時間半でソウルまでの所要時間で、本当に近い国だと思いました。機会があれば再度行ってみたいところです。

さて、話は少し戻りますが、韓流ドラマのテーマは恋愛ものが多く、日本と大きくは差異はないと思いますが、韓国の方が直接的な生き方を強く感じます。 韓国では受験戦争がありますし、学歴社会もあります、それに若い人達には徴兵制度もあります。 こんな社会ですから、日本の若者のように自由気ままな生き方が難しいのかも知れません。 どこかストレートで行動的な面がドラマに出ているのではないかと思います。 日韓ワールドサッカーを機会に親密度を増した両国ですが、経済的な関係だけでなく 文化や音楽面での交流を深めればブームではない、本物の関係が作れると思うのです。

私の卒業した高校の大先輩に薩摩焼で高名な沈寿官当主がいましたが、司馬遼太郎の著作「故郷忘れがたき候」(正式名でないかも?)の主人公になった人です。 母校では韓国人だということで、随分といじめられたそうです。 この当主の10数代前の先祖は豊臣秀吉の朝鮮出兵で出かけた島津藩に連れ去られた陶工達でした。 現在でも鹿児島市内に高麗町という町がありますが、そこは当時の陶工達が住んでいた 土地だったのです。 しかし、余りにも故郷を思い嘆き、毎晩のように泣き続ける姿に藩主も、陶工達の好きな所に住んでよいということになり、鹿児島市よりやや西へ離れた東市来に住居を移し 焼き物を焼き続け今日に至っています。

この物語でも明らかなように日韓の間にはいろいろな不幸があります。 それに日本人は悪いことに対して謝らないところがあります。 特に戦争の場合はそうです。ドイツのように明確に謝りません。 これは良くないことだと思います。 自分達がしたことなのですから謝るのは当然だと私は思います。

たかが韓流ドラマですが、いろいろなことが沢山分かります。 是非、皆さんも一度観てみてください。 そうすると、貴方もきっと病みつきになると思います。 是非、お試し下さい。

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