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我常観心 第209号

今月は私が造語した自分本位の経営観について書き連ねた書き物について紹介します。 自分本位なので、こうやって公開する積りはなく、自分の考えや思いを記録として残しておこうと思い立って書き始めたのですが、今月は本コラムの執筆が遅れ、直前になって流用してみようと思い立ってからです。 いわば、ズルをした訳です。 このタイトルは、常に自分の心を冷静に見直すとでも言ったらよいのでしょうか・・・そんな気持ちから名づけました。

それは慢心から来るのでしょうが、会社経営者にはとかく自分をコントロールできない時があり、怒り、諦め、激怒、見限り、苛立ち、憤慨などが嬉しさや感謝よりも多くありがちで、とても毎日、感謝するといった気持ちはまだまだ少ないように思うのです。 しかしながら、そのような毎日よりも慈悲の心を持ち、怒りや苛立ちよりも感謝の心を持ちたいのですが、どうしてもまだまだそんな気持ちが持てるレベルまでには到っていない現実に腹立たしく苦々しいことが多いのも事実です。 本当はそうではなく、少しでも人生を良くしたいと思う気持ちがあるのにそれが出来ていない自分にも腹が立つのです。 そこから徐々に変われるようになれば、無心、無といった境地に近づくのでしょうか?・・・ 欲のない無心の心とでも言うのでしょうか・・・ そんな達人になれたら、どんなに人生は意味深く喜びに囲まれ、素晴らしい一生になれるのではないかと思います。

そんな自分自身を姿を鏡のように写したものがこの「我常観心」なのです。 その証拠に今、読み返してみると違った考えや想いが自分にあるように感じます。 少し自分自身が変わって来ていることを感じます。 どちらかといえば、過激な物言いや気持ちが丸くなりつつあることが自覚できます。 人は老いると共に丸くなっていくと聞いたことがありますが、そういうことなのでしょうか?・・・

今月は本コラムのネタ切れ感もあって、この古い引き出しからネタを二つ、三つ、取り出して私なりの心の中をお見せしたいと思います。 いわば、私の心の中の虫干しです。 では、恥ずかしながらお見せいたします。


1.悩むとは 悩むとは、自分が如何にダメな人間かと悩み落ち込むことではなく、どうしたら問題を解決できるのかと終始考え、行動している人の状態を指すのだと思います。 ですから、悩んでいる人は自分を振り返る余裕などなく、ひたすら問題解決を図ろうと考え、そのことに没頭し行動している人なのです。 よく、上長に強く叱られたり、ののしられたりして、自分を情けないなあと自己嫌悪に陥っている人がいますが、そんな人はその悩みの入り口にさえ達していないのではないかと思います。 そのことは乗り越えられた時に分かります。 乗り越えられない人は優しい言葉でも、こうすれば大丈夫だと言ってみても、なかなか分からないものです。 それはとして持っているものが違うからなのです。 それで当たり前なんだと思います。 しかし、狂ったように我を忘れ、問題解決にひたすらに取り組んでいる人は、自分なりの乗り越え方で悩んでいることを乗り越えるように思います。 今の社会では諦めが早い人が多いように思います。 私は残念なことだと思います。 効率ばかりじゃないと思うからです。 人にはそれぞれの生き方やスタイルがあって良いし、それを認める社会にもなりつつあります。 でも、根本は先に書いたように人それぞれの乗り越え方があるように思います。 それが悩みという次なるステップへの行き方だと思います。

古今東西にそのような人達が大勢います。 エジソン、稲盛和夫、森田昭夫、本田宗一郎、松下幸之助、・・・皆、そうやって悩んで来たんだろうと思います。 実は悩みは自分の外にあるのではなく、自分自身の中にあると思います。 寝食を忘れて没頭するという表現がありますが、まさにその状態が100%、或いはそれ以上に問題解決へ向かっての姿勢ではないのでしょうか?・・・ それ位、狂気になることがあってもいいと思います。 そうして自分は他人と違う成果が残せるのではないでしょうか?・・・

あのエジソンは、研究室にこもると今日が何日なのか、今日の昼に何を食べたか、まだ食べていないのかさえ分からなく程、研究に 没頭していたそうです。 ある時、手塩にかけた研究所が火事になり、皆がバケツやポンプで一生懸命に消化にあたっているとき、駆けつけたエジソンは呆然と燃えている建物の前で消化もしないで立ちすくんでいたそうです。 周囲の人達は、手塩にかけた自分の研究所が燃えて、貴重な実験道具やデータや文献などが燃えて灰になる光景を見て、きっと気がふれたんだろうと思ったそうです。

ところが、後日そのことを本人に聞いたら、なんとエジソンは立ちすくみながら「次はどんな研究所を作ろうか」と考えていたそうです。 これがエジソンの心なのです。 失敗は成功の母なのです。 起こったことは仕方がない。それよりもその先を考える、そんな人だったのです。 だから、何千回も実験してダメでも、これだけ実験したんだから成功へ近づいているに違いないという発想であり、決してめげない訳です。 しかし、多くの人はそれだけ実験したら、おれだけやってダメなんだから無理だ、不可能だと諦めてしまう訳です。 ここが決定的に凡人の私達とは違うのです。

京セラの稲盛名誉会長が経営本のなかでこんなことを言われています。 「出来るまでやり続ける」 日本電産の永守社長もこう言っています。 「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」と。 これがエジソンと共通している意味をもつ言葉なので、おそらく夢へ向かってのあるべき姿の真実なんだと思います。

エジソンは、くじけない、めげない、諦めない、そんな人なのです。 一生の中で、そんな時間を経験した人は必ず人の可能性を信じることが出来るのだろうと思います。 だから、悩まないと人は大発見も出来なければ、たいした進歩もしないだろうと思います。 出る杭は打たれますが、出すぎた杭は普通の人には打てないのです。

ついでにエジソンの逸話の一つを紹介します。 エジソンは一人の日本人研究者を可愛がっていたそうで、泊り掛けのピクニックに友人のフォード一世らとその日本人をよく連れて行ったそうです。 何故、そんな日本人をと思うでしょうが、エジソンは日本人に何故、興味を持っていたかというと、あの時代にはアジアから多くのアジア人が、アメリカ大陸横断などの鉄道工事に線路工夫やその他の店やクリーニング屋などに移住してきたのですが、多くのアジア人が人の目を盗んでは盗みをしたり、お金をごまかしたりする中で、日本人はそんなことをしなかったそうなのです。 何故、日本人だけがそうなんだろううとエジソンも興味を持っていたそうです。 また、日本に関する蔵書も集めていたそうです。 そういう面もあって、身近にいても安心していろいろなことを任したのだと思います。

こういった話は、幕末に来日した西洋人の多くが語る話を一致しています。 日本人は背が低く、痩せていて、野菜と魚と穀物を食べ、木で出来た小さな家に住み、生活は貧しい。 しかし、アジアのほかの国とは違って、他人のものは盗まず、喧嘩せず、皆、幸せな顔をして暮らしている。 他のアジアの国とは全く異なっていると・・・ そのことをエジソンも知って、日本人を好んだものだと思います。 そして、自分の興味対象として蔵書まで集めていたんだろうと思います。


2.原理原則 世の中には原理原則というものがあります。 日本という国も例外ではありません。 日本は資源のない国であり、資源を輸入し加工して、付加価値を付けた製品にして輸出して、その差益で成り立っている国です。 加工したものに価値がなくなったり、他の国が同じ加工を出来るようになれば、たちまちにして日本は困窮することになります。 だから、一生懸命に付加価値を高める努力を続けなければなりません。 それを忘れると、日本は成り立たなくなってしまいます。 付加価値を高めるには、勤勉、継続、チャレンジすることです。

当社も全く同じです。 当社の原理原則は加工貿易の日本そのものです。 コンピュータも基本ソフトも著名なパッケージもデータベースも全てそうです。 せいぜい、その上で動くアプリケーション、ネットワーク、インフラなどが日本でのビジネス主流となっていますが、私はもっ と拡げるべきだと考えています。 日本のIT企業は常駐ビジネスが中心で、他国と一線を課しています。 確かに、以前よりソフトの時代にはなりましたが、そこには情報価値よりも労務価値が根本にあるように感じます。 新しい価値を生み出せるソフトウェア中心の発信型企業へ変えたいのが私の目標です。 その為に、加工貿易と比較するとどんあものへ加工するのかが重要だと考えます。 これからは本当に自分達がどんなソフトウェアを作れるのかが大事なのではないのでしょうか?・・・


3.社是 社是は会社の最高レベルの事業方針であり、事業環境によって変化させるものではないと言われています。 いわば、会社存続のでの不変の法則です。 この社是を会社全体にどれほど具体的行動基軸として浸透させられるかで、会社の発展や成果が決まると言っても過言ではないとも言われています。

単に、人が集まるだけでは何も実現は出来ません。 意思と方向を持った集団にしなければ、社是が実現できる方向へ進むことなど出来はしません。 成長する会社には素晴らしい生きている社是があり、その会社のDNAのようになって継承されています。 それが何代も続けば素晴らしいことですが、徐々に廃れていくのが一般的です。 社是は必要なら変えてもよいものだと私は思いますが、短い期間で変えられるものでみないと思います。 変化させるべき重要な事業存立の精神は、それに値する悩みや混迷や苦悩や失敗を伴うものだと思います。

当社の社是の最重要部分は、情報に関連した新しい事業を起こし、発展させる部分です。 何も情報処理でなくても、何も設計開発でもなくていいし、究極は情報に関係する新しい事業を起こすことです。 正に今の世はその方向へ向かっています。 ネット販売もそう、新しい採用ビジネスもそうだし、新旧商品の販売サイトもそう、現金不要の支払い対応もそう、AIを利用し た応答システムもそう、ますますそのスピードは速くなると思います。

当社も必ず新しい事業を起こし、発展させます!


4.事業は人なり 企業の経営資源には、人、もの、お金、情報があると言われています。 しかし、よく考えてみると、人が残りの3つを全て作り出しています。 これと逆が、世間にないとは言えないが、どちらかといえば悪い結果になりがちなことが多い。 人が集まって作り出す大きさに比べると、遥かに小さな大きさになるものが多い。 こう考えると、企業が発展するも衰退するも「人」次第なのだと思う。 つまり、経営とは人を動かせる熱意やアイデアや精神を持ち続けている人だといえる。

では、人を動かせるとはどういうことだろうか?・・・ その人、その人の能力を最大限に引き上げることである。 企業は、個人が集まっただけの烏合の衆では成り立たない。 そこで働く皆が守るべきルールやや理念が大切なのではないだろうか?・・・ 一人では1という力に過ぎないが、それ以上になれば大きな力になる・・・ しかし、言うよりも行うが難しということも事実です。

世の中には理論家や評論家は多いが、実践家は少ない。 大事なのは頑なに愚鈍にやり続けることです。 そうすれば結果が必ず出て来ます。。 だから、この我常観心も時間を見つけてはたまに追加して書いています。 今、ざっと70ちょっとあります。 どこまで書けるものなのでしょうか・・・

継続は力なりといいます。 やれるとことまでチャレンジしようと考えています。 人こそ最大の企業原資なのです。

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当初、今月は別のタイトルを考えていたのですが、たまたま観ていたYouーTubeで懐かしい歌手が歌っているのを観てしまい、自分の10代後半から20代始めを思い出してしまいました。その当時の友人や東京という大都会での生活や風景などが懐かしく思い出され、年を重ねた今になって懐かしい思い出となったその頃の話をさせて貰います。 私が若い頃は日本が高度成長期へ突進し始めており、経済成長と安保、ベトナム戦争と学