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  • 執筆者の写真株式会社ビジョンクリエイト

展示会 第190号

今月は変わったタイトルです。 当社では最近、東京の展示会へ出展することが増えて来ており、今回はその話をしたいと思います。

ほんの2,3年前までは、毎年のように大阪では展示会へ出展していたのですが、市場規模、最新度、刺激、ビジネスの早 さを考えると、やはり、東京を外しての事業発展には限りがあると思うようになりました。 勿論、関西でも大きな規模の展示会はありますが、展示社数、来場者数、来場者の地域性、雰囲気、最新性などは東京の 方がかなり大きいと思います。 はっきりと違う点は、「規模と最新度」です。 このことは肌でその空気を感じます。 ブースの装飾も華やかですし、コンパニオンも多いです。

では、大阪から東京へ展示するようになってから、どんなことを具体的に経験したか?・・・ それは来場者への対応に見られます。 まず、来場者の地域性が関西と全く違います。 関西ならば、近畿周辺までが大半なのですが、東京は全国から来場者が訪れます。 九州、東北、関東、近畿からも多いです。 出張のついでもあるかも知れませんが、人、人、人です・・・

こんな訳で、展示会終了後の対応も関西に比べて大変です。 メール、電話、場合によっては訪問する、資料も送る、そんなことが必要です。 このあたりが東京の展示会に出展する上で出展企業の決断にも関わって来ます。 それから次が、来場者が多いということは、ブースでの質問等も多種多様になるということです。 来場者の中にはいろいろな会社や立場、問題点などを抱えている人がおり、その来場者も多いので、対応も事前に想定した 以上の難しさがあり、対応するスタッフも大変です。

これだけではありません。 当社は東京にもオフィスはありますが、やはり、関西が本社のため展示されたプロダクツや機能等については、大半のスタッ フを関西から送り込みます。 交通費、宿泊費、物品等の輸送費、チラシやパネルの準備、プロダクツのデモ版作成など、事前にかかる時間やコストは結 構、馬鹿にならない金額になります。 今回は2週連続して展示会がありましたので、人も工数もお金も大変でした・・・

地元大阪なら移動すれば済みますが、東京はそうはいきませんので、なかなか大きなブースとまではいかないですが、それ なりのお金は出ていきます。 当社では、この5月以降も、11月に幕張、来年5月にはビッグサイト、大阪でも可能な限りは出展したいのですが、やはり、東 京が中心にならざるを得まないのが実情です。 展示会そのものについても、一度に幾つものの展示会が東京では多いです。 ビジネスは何だかんだと言っても、やはり東京です。 最近でも大阪の著名家電メーカーも東京へ営業を大量に異動させる計画を発表しています。 やはり、ビジネスはどんどん東京へ一極集中することは間違いないことだと思います。 更に、東京に感じる魅力には国際性があります。

これはビジネスに関する話であり、観光客のことではありません。 例えば、丸の内街ですが、小さな区域に日本の大手企業が集中しています。 こんな都市は海外にもそうはないと思います。 小さな区域で大きなビジネスが可能な都市だと思います。 これも大阪では見当たりません。 ビジネスばかりではありません。 立法、行政、司法までも集中しています。 アメリカなどは結構、あちこちに散らばっていますので、この東京への一点集中は極端にも思えます。

話を戻しますが、展示会の最終日の閉館間近かでも来場者が大勢来るのも東京だけです。 これから、当社も次第に東京シフトしていかざるを得ないと考えています。 また、東京の先も当社にはあるので、なお更、東京で中心を移していかねばならないのです。 理由は海外市場があるからです。

海外との取引をもっと増やしたいのです。 日本国内だけでのビジネスでは、これからの日本の将来は決して明るくはないと考えているからです。

特出した技術や知恵や品質もありますが、社会が必要とするニーズは、情報社会の今、何も形のある製品ばかりではあり ません。 現に世界企業で時価総額の上位は全てアメリカのIT企業です。

もの作りは、確かに日本の得意とする分野ですが、同じようなものは海外でも安く作れる時代になっています。 しかも、働く世代の年齢もアジア主要国の方が若い。 日本の総人口の平均年齢は44,5歳ではないでしょうか・・・ インドネシアもベトナムも経近年例は20代です。 活力が違います。 コストパフォーマンスでは生き延びる方法はあっても、若い世代は海外に留学もしたがりませんし、面倒な仕事も嫌います。 仕事もサービス業が増え、働く人達も流動化しています。

ましてや今は情報社会です。 多様性の中から新しいアイデアや価値観をベースに生み出される新しいサービスや製品は、今の日本からは生まれにくい。 永年にわたる単一民族に基づく価値観が、どうしても世界という多様性ある分野に対して新しい価値意提供が出来ない。 私はここに非常に危機感を持ちます。 世界に出る、このことこそが多様性にぶつかり、新しい価値創造が可能になる手段の一つだと思うからです。 東京での展示会ではそんなことすら感じます。

チャレンジする、リスクがある、日本も日本企業も避けては通れないと思います。 正に、リスクをとらないことがリスクになる時代なのかも知れません。

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