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  • 執筆者の写真株式会社ビジョンクリエイト

断捨離 第216号

今月のテーマは断捨離です。 元々はヨガの世界から入って来た言葉や概念で、断は「入ってくる不要なものを断つ」、捨は「要らないものを捨てる」、離は「ものへの執着から離れる」意味だそうです。

私がこの言葉に興味を持ったのは偶然でした。 それは整理整頓に通じる言葉であり、なんという偶然だろうと思った時に、ネットでこの言葉を調べてみたのです。 そうすると、全く異なる分野からの言葉として出て来たので驚くと共に興味を持ちました。。 検索する前は、言葉の響きから仏教世界の観念かなと勝手に思っていたのですが、割と最近に言われ始めた言葉のようで、実は日本人から発せられた言葉のようです。元々は先に紹介したようにヨガから来ているようです。

無我の境地と言いますか、人間は我が身にまとわりついた余計なものを脱ぎ捨てていくと、こういった精神にたどり着くのかなと感じます。勿論、そのためには精神的修行が求められます。 前に「捕食」という号でも書きましたが、動物は人間ほど欲がない生き物ですが、人間だけは際限なく欲深く、最後には手に入れるだけでなく、手に入れたものを必死で守ろうとする欲までも出てくる生き物のようです。 つまり、かなり欲深い生き物が人間だといえるのではないでしょうか・・・ いい暮らし、いい食べ物、いい住まい、いい会社、いい学歴、いい家族、いい友達、・・・こんな欲の塊に思えます。 生きていく上でそこまでの欲がなくてもいいものもあると思います。 結局はそれで本当に幸せになれるのかという問いです。

京セラの稲盛和夫氏が語っていたお釈迦様と弟子の話を思い出します。 弟子達がお釈迦様に天国と地獄はどのように違うのですか?と聞かれた時、お釈迦様はこう答えたそうです。 例えて言うと、地獄とは大きな麺が茹で上がっている大きな桶の周りで、欲の深い人達が長い箸を持って茹で上がった麺を先を争って食べようとして、外の人が食べられないように邪魔ばかりしており、結局、皆、疲れ果てて誰も麺を食べられなかった。これが地獄だと。 一方、天国は同じような環境の中で、自分より横の人や向かいの人にお先にどうぞと言って食べて貰い、今度は貴方が食べてと交互に譲り合ってお腹一杯食べられたのが天国だとお釈迦様は説明したそうです。 確かにちょっとした違いですが結果は全く違う結果になっています。 この話は、欲というものが良く分かる話だと思います。

時間は経っても人間は今でも同じです。 周囲に困っている人がいても、見て見ぬ振りをしたり、無視したり、関わりたくないと避けたり、そんな日常生活を過ごしている人が、結構、多いように思います こんな私だっていつも人を助けてばかりではありません。 見て見ぬ振りだってしています。 後で後悔もしますし、仕方ないとも自分に言い聞かせたりします。

面倒で手間のかかることや、人を無意識に避けたり、人のことよりも自分を優先してもいます。 時々、自分のことが嫌になることすらあります。 人は見ていなくても自分自身は自分のことを知っています。 この世に神様がいたら、神様もこの私の姿を知っていると思います。 それでもです。 やはり良くなりたい。良い人生にしたいと思います。 一度しかない人生だからこそ、そう思います。 生きているうちに少しでも良くなりたいという気持ちです。 こんな繰り返しを今までやって来ているように思います。

この断捨離という言葉は正に人生を表していると思います。 人は手に入れることには熱心で努力もしますが、手に入れたものを手放すことはなかなか出来ません。 ましてや、そこから離れた精神状態になれるにはそう簡単ではありません。 精神力や欲との闘いも必要です。 最後まで出来ないかも知れません。

私は、断捨までは何とか出来ることもあると思っていますが、離はなかなか出来ません。 断捨離とは詰まるところ、自分の持つ欲を自分の意志で乗り越えることだと思います。 生きていると、人はいろいろな悩みに苛まれ、苦しみ、それを乗り越えようとしますが、その中でもお金の力にはなかなか勝てないのが心の奥底の本音だと思います。 お金は人の持つ問題や悩みの多くを、即座に解決できる大きな力を持っています。 こんな強力な手段はそうあるものではありません。 希望も叶えてくれるし、心配だって吹き飛ばしてくれます。

しかし、冷静に考えるとお金よりも大切なものがある筈ですが、苦しいと何よりも手に入れたくなります。 健康が一番という人もいますが、他に心配がないからではないかとさえ思うことがあります。 お金は凄い力を持っているのです。 本当に何が一番大事なのでしょうか?・・

私なりにここまで生きて来て思うのは、まだ何かをしなければならないといった生への感謝や還元のような気持ちが出て来るのも本当です。 断捨離は私が目指さなければならない道標の一つに思えます。

実はほんの先程までu-tubeで、ある女性歌手の歌を聴いていて、自分自身に足りない、もっと頑張らなければという、そんな曲を見つけ、暫く何度も繰り返して聴いていました・・・  皆さんもぜひ聴いてみて下さい。 曲名は ONE MOMENT IN TIME といい、意訳すると人生の素晴らしい瞬間といったものです。

普段は忙しく、頑張っても来たし、時には疲れ果て、傷つき、喜びすら感じない人生かもしれないけれど、きっとまだ素晴らしい瞬間が私にもある、だから再び元気を取り戻し立ち上がり頑張って行こうみたいな曲なのです。

耳や頭で聞くのではなく、自分の感性で聞くと、このことが自然と感じ取れます。 永く生きていると、こんな曲がしみじみと感じ取れることが出来るようです。 是非、聴いてみて下さい。たまにはこんな時間もあった方が良いです。

結局、自分がどう考えるかで人生は変わるんだろうと思います。 こんな歌はなかなかありそうでないですね。

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