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資本金 第165号

今月は会社の資本金について私なりの考えを話してみたいと思います。 当社は先月、増資を行い、念願だった資本金2000万円にしました。 やっとの2000万円です。 しかし、本当のスタートはこれからだと思っており、私はもっと資本金を増やしたいと考えています。 それは、幾らかなりの経験から、資本金は少ないより多い方が何かと安全だからと思うからです。 では、どんな点で安全だと思うようになったかを書いてみたいと思います。

まず、資本金が少ないと、黒字経営を継続し続けていかない限り、或いはそれなりの事業資金が必要に なった際に必ず資金が必要になるからです。 経営者といえども資産家でもない限り、そんなに簡単に資金を調達できるものではありません。 必ず、公的金融機関や銀行からの借入れをしなければ資金調達は難しくなります。 そんな場合、資本金が大きいと資金調達の必要性が少なくなりますし、借入れ手続きの際にも資本金の 意味することがよく分かるからです。 勿論、借入れをしないで済む資本金の大きな会社がいいのは当然のことです。

しかし、中小企業は多かれ少なかれ、借入れをしなければならない時があります。 その時に、累損とか、債務超過とかが問題になります。 考えれば当然ですが、それはそうだと思います。 何事も思わない限りは達成は出来ない 先行きの立たない会社には誰だってお金を貸したいとは思わないからです。 資本金は単純に言えば、資本金まで資金が集められたことを意味しており、より安全か?という意味合い を持っていると思います。 大企業では数百億円の資本金があり、その多くは一般株主から集まったものであり、社会的信用や事業の 将来性を期待されているものだと思います。

しかるに、中小企業では1000万円、2000万円、・・・・と、社会的信用度や事業規模などが小さ いのが実態です。 経営者にその域から出たいという意欲があり、且つ、業績が追随していれば資本金は増やすことが出来ます。 私は、当社を立ち上げる時に将来ビジョンを持って設立しました。 そのビジョンを達成していくには、沢山の難題を乗り越えて行かなければなりませんが、私は生きている 限り、、そのビジョンに一歩でも近づきたいと願っています。 人に笑われようが、思うように進まなくても、決して諦めたりはしません。 資本金はそんな夢の一つなのです。 ではこれからどうやって資本金を増やしていくかです。 原理原則は、事業収益を確保して、自己資金を増やし、増資するのが最上だと思います。 経営者一人の出資では当然のこととして出資限界もあります。 だから、それ以外の方法も考えていかなければなりません。 また、社員の将来への蓄財も必要かと思いますが、保証は出来ないので、任意の社員だけになります。 しかし、株式を持つということはどうしても上場ということも考えるようになるでしょうから、余り欲張っ てもいけないかなと思います。 中小企業にとって上場は大きな夢です。 知名度も上がるし、新聞ににも株式は載るし、業績公開は必須ですし、より公的責任が大きくなると思います。 また、透明性が問われるので売上、利益、各種計数や資金や経費の用途なども問われます。 今の当社ではまだまだ夢のまた夢です。 しかし、どんな遠い道のりでも、最初は小さな一歩から始まります。 それが先月の資本金2000万円の意味だったと思います。 単なる法螺で終わるか、それとも大法螺で終わるかです。 どうせ法螺を吹くなら大法螺を選びたいと思います。 何事も思わない限り、実現は出来ないのは真実だと思います。 どうせ思うなら大法螺で結構かと思います。 出た杭は打たれますが、出過ぎた杭は打ちようがありません。 今、私はそんな心境です。

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