人は生きている間にいろいろな悩みにぶつかり、悩み、苦しみ、必死にそれを乗り切ろうともがくが、 解決できる時もあれば、どうしても乗り切ることが出来ずに、身をその中に任すこともあるように思います。 また、同時に二つ以上が重なって襲ってくる、そんな苦しみの時こともあります。
どうせなら、不謹慎かもしれないが、それを楽しむ心もあってもいいのかも知れない。 去年亡くなった友人がそんな話をしていたのを憶えています。 その友人は、私より大きな悩みを抱えていて、そんな心境をよく語っていました。
人間、苦しみが大きいと心の中に違った自分が現れて来るようで、苦しみを楽しむみたいな妙な心境になるのかなと思います。 そう考えると、私の抱えている問題など問題の内に入らないのかも知れないとよく思いました。 と同時に、友人の胆の据わり方に尊敬の念すら感じていました。
読者の方の中には経営者の方もいらっしゃるのではないかと思いますが、経営者の悩みというものはどうしても 結局は最終的に経営者個人が抱え込む場合が多く、そのぎりぎりのあたりのことは部下や社員にはなかなか理解されないものだと思います。 企業、とりわけ中小企業が抱える問題には大きく3つあるようです。 人、もの、お金、そして今は4つ目の問題として情報があります。 これらのなかでも特に頭が痛いのがお金です。
ある有名企業の経営者の方が私にこう言われたことがあります。 何の問題で一番悩んでいますか? 私は即座にお金ですと答えてしまいました。 ところが、その方から経営者の問題には4段階があり、最初がお金、次が人、三番目が株主、最後が世間だと言われました。 ですから、私はまだ一段階目にしか経験していないことになります。 今でも考えてみると、私の抱えている問題は当初から一歩も先へ進んでいません。経営者として成長していないということなのです。 自分でもそう思います。
まだまだお金には頭を悩まします。 こうせなら、不謹慎かも知れませんが、それを楽しむ心もあってもいいのかも知れません。 昨年、亡くなった友人からそんな話をされたのを憶えています。 その友人は私より大きな悩みを抱えていて、その時の心境をよく語っていました。 人間、苦しみが大きいと心の中に違った自分が表れて来るようで、苦しみを楽しむみたいな誠に妙な心境になるのかと思います。 その友達はこんな話もしていました。 お金を返せないのと返さないのとでは天と地の違いがある。 例え一円でも返しているのは返す意思はあるが、一円ても返さないのは返す 意思がないのだと。 その話を聞いていたら、何だか気が楽になったのは不思議な事でした・・・ 人間、気持ち次第で問題など問題の内に入らないのかも知れない。
気持ちと言えば、人の性格や器量など器と言われる話がありますが、私は初めから器の大きな人もいるでしょうが、多くは人生の中で揉まれ苦しみ、そして乗り越えていく中で育まれていくのだと思います。 会社は経営者次第で大きくも小さくもなるということでしょうか・・・ 持って生まれた器にはそれほどの大差はないと思います。 困難や試練を乗り越えて、自分の器が少し大きくなるのだと思います。 ですから、乗り越えられない人は成長がそこで止まる訳です。 何も天賦の才能だけで乗り切れるものではありません。 乗り越えられない経営者であれば、会社もそこまでのレベルにしかならないのだと思います。 会社を人並み以上に良くしたいのなら、その分、苦労するしかないと思います。 苦労は人を育てると言いますが、反面、そこで脱落する人が大半です。 ですから、諦めないでやり続ける人にしかチャンスは訪れない
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