新年の1月のあっという間に過ぎましたが、私が一年間を通じて使用しているものの 中にシステム手帳があります。 もうかれこれ10年は過ぎたものを使用しています。 その手帳に書かれた記録はいわば私の過去の記録であり、生きてきた証でもあります。 時々、これらを眺めている時に懐かしい人の名前、亡くなった友人や辞めていった社員さんの名前を見つけては、時間という流れにしばし想いが無情に思える時があります。 私も今年にはまた、一つの大台に乗ります・・・ 今回はそのシステム手帳に寄せる私の想いを語りたいと思います。
そのシステム手帳は記憶が遠くなった随分前に使い始めたもので、毎年、必要な部分だけ 取り換えればよいもので、それまで使っていた普通の手帳形式のものでしたが、たまたま 使っていなものが余っているからと嫁から貰ったものでした。 そのシステム手帳は如何にも仕事をバリバリやる時間や予定に追われている人が使えるよ うなものでした。
私はその手帳は1週間単位が記録出来る上、両開きで見ることも出来るので使ってみるこ とにしたのです。 それ以来、10年以上このシステム手帳の世話になっています。 システム手帳の良い点はもう2つあります。 何年も一年ごとに保管しておくことが出来るので、自分の歴史みたいに昔を顧みることが 出来てなかなかこれも気に入っています。 懐かしい今は亡き友のこと、去って行った社員との思い出、いつどんなことがあったかが 分かり、本当に自分の回顧録のようです。 それに、もう一つ自分の資料を挟んでおくことが出来る点です。 私は親戚の名前や住所や連絡先の一覧表、社員の連絡先、社内組織図、東京と大阪の地下 鉄路線図を挟んでいます。
システム手帳の謂れは知りませんが、恐らく欧米あたりから来たビジネスツールの一つで はないでしょうか?・・・ なかなかこういった発想は日本人には出来ないと思うからです。 機能性から先に考えられているし、1週間単位毎に一覧できる点も欧米風だと思うからで す。
調べてみたら案の定、イギリスで1921年に世に出されたようで、元々は第一次世界大 戦での反省からイギリス陸軍で考え出されたそうです。 軍隊ではそれ以前は貴族出身者が司令官や上官に多く、戦争のやり方が砲弾や飛行機から 爆弾を落とすなど戦法も変わり貴族の将校が減ると、一般者では指揮命令に慣れておらず 部下の名前や情報の掌握の為に戦場で持ち歩ける記録用紙の必要性が高まり、ついにイギ リス陸軍が世に出したという訳です。最初から6穴だったそうです。 日本へは1984年に入って来たそうで、これは便利だということで最初はインテリ層か ら広まっていったそうです。
確かに最初はこんな手帳、使えるのかな、書くことそんなにあるのかなと思っていましたが 今では日によっては狭いくらいに書き込んだりしています。 何か体の一部になったような感じで、他の手帳にはなかなかチャレンジ出来ないでいます。 穴数も6穴が一番使いやすいように思います。 出来れば今の価格据え置きで曜日をもっと大きく、そして土曜も赤字のものと黒字のものと 2種類にして貰えると有難いなと思います。土曜休日は大半の企業で休日だと思うからです。
こんな私でもシステム手帳がなければ不便に思えるのですから、使い込んでいらっしゃる方 にはかなりの必需品になっているのではないかと思います。 システムと付くからには情報システムと関係あるのかと思いますが、この手帳からデータと して記録できるといろいろ便利な分析や有効活用が出来るのではないかと妄想します。 営業行動分析、接触の多い人物分析、新規交友関係分析など面白いことが出来るのではない でしょうか? いわば行動科学ですね。 AIを活用すれば更に面白いことが可能になるかも知れません。
たかが手帳、されど手帳です。 今年も活躍して欲しいです。
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