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vol.139 -「メタバースとは」

近年、ビジネスシーンにおいても「メタバース」という言葉を良く聞くようになりました。

メタバースとは何か。どういったものがあるのか。今回はこの辺りをご紹介したいと思います。


■メタバースとは

メタバースとは、「超越した」「高次の」という意味の「メタ(meta)」と、「ユニバース(universe)」の「バース」を組み合わせた造語です。インターネット上に構築された仮想空間やそのサービスを指すもので、利用者はアバターと呼ばれる自分の分身で仮想空間に参加し、他の参加者とコミュニケーションをとりながら様々な体験をしたり、コンテンツの売買などの経済活動が行われています。

2021年10月、世界的ソーシャルネットワーク企業のFacebookが社名を「Meta(メタ)」に変更すると発表し、メタバースという言葉が世間の注目を集めました。また、メタバースは2024年には90兆円規模の市場にまで成長すると予測されており、世界中から脚光を浴びています。


■オンラインゲームを中心に急成長

広い意味での仮想空間としてのメタバースは、オンラインゲームを通じて多くのユーザーが利用しています。

MinecraftやRobloxといった仮想空間を作れるゲームでは、ゲーム内で使用するアバターやアクセサリー、ミニゲームなどのコンテンツをユーザーが作成し売買することが出来ます。

これらのオンラインゲームでは、全世界で月間の利用者数が1億4千万人以上と、日本の総人口を遥かに上回る規模の巨大なコミュニティを形成しています。

出典:「roblox」公式ブログより

また、世界的に人気のオンラインバトルロイヤルゲーム「フォートナイト」では、バトルゲームを楽しむだけではなく、アバターを使ったオンラインコンサートなどのイベントが開催されています。日本からも米津玄師や星野源など著名なアーティストがフォートナイト内のバーチャルイベントに登場し、2020年に実施されたトラヴィス・スコットのバーチャルコンサートでは、同時参加者数が1230万人という驚異的な記録を立てています。 ※バーチャルコンサートの様子はYoutubeで公開されています。

https://www.youtube.com/watch?v=wYeFAlVC8qU&t=10s


近年では、ブロックチェーン技術やNFT(Non-Fungible Token)を活用したブロックチェーンゲームも急成長しています。例えばイーサリアムのブロックチェーンを基盤とした「The Sandbox」は、ユーザーは仮想空間上にLAND(土地)を購入することで、オリジナルの建造物やゲーム、サービスなどを作成し、他のユーザーへ無償または有償で提供することができます。さらに所有するLANDやアイテム、キャラクター等をNFTとしてプラットフォーム上で自由に売買することもできます。また、LANDは実際の土地のように貸し出すこともでき、賃貸収入を得ることもできます。

売買には仮想通貨イーサリアムを使用するため、仮想通貨の取引所を通じて現金や他の仮想通貨へ換金することが可能。そのため、投資目的でLANDを購入している個人や企業も多数存在します。

このようにメタバースは、仮想空間の上で現実世界と同様に経済圏を構成しています。

出典:「the sandbox」公式ブログより


■乱立するメタバースプラットフォーム

ここでは紹介しきれませんが、上記で紹介したオンラインゲーム以外にも、Meta社(旧Facebook)が手掛ける「Horizon Worlds」、バーチャル渋谷などで話題の「cluster(クラスター)」、女性を中心に2億9千万ユーザーを擁する「ZEPETO(ゼペット)」など、それぞれ特徴あるプラットフォームが多数登場しています。


こうした中、今後重要になってくるのが「プラットフォーム間の相互運用性」と言われています。例えば、まったく異なるプラットフォームからプラットフォームへアバターやアイテムなどの資産を移したり、共有できるような仕組みです。

現在は共通のプロトコルやルールといったものが存在せず、大部分がプラットフォーム独自の仕組みで動いています。かつてパソコン通信がインターネットに移行したように、世界共通のプロトコル(仕組み)が出来れば、メタバースの世界は爆発的な広がりを見せると予想されます。

次回は「相互運用性」に焦点を当てたいと思います。