社長コラム

COVID-19

今年2月頃に始まったCOVID-19(通称、新型コロナ感染症)は、瞬く間に世界中へ拡散しました。
それから今日まで世界各国で多くの感染者が発生し、今や日本は感染拡大の第三波の最中にあり、過去の記録を上回る傾向が続いています。
その中で明るい兆しは新型コロナワクチンが各国で開発・認可が始まりつつあることです。
実際には、使われてからその効果は明らかになるだろうと、私は少し冷めて観ています。

発生当時のことを思い出すと、発生源は中国武漢市の食肉市場からと云われています。
一部ではアメリカの陰謀で何か菌がばらまかれたといった噂話もありましたが、世界中の多くの人は武漢市から発生したと考えています。
不可解なのはこれだけ世界中の人へ不安や迷惑や命を落とした人もいるのに、中国からはちゃんとした説明や謝罪やコメントがないことであり、世界の被害国と共に協力して撲滅しましょうといった話が聞かれないことです。
これでは、中国は今回の新型コロナ感染拡大に関して世界の人からは良く思われないことは仕方がないと思います。
中国は世界で二番目の大国となりましたが、経済は自由主義経済で政治は社会主義で今日の繁栄まで成長たことは素直に素晴らしいと尊敬します。

しかし、その一方で、中国から伝わって来た孔子や孟子などの思想家の教えや指導は儒教思想や諸家百家思想へと繋がり、性善説に基づく道徳や社会観はいつの間にか途絶えてしまい、どこかへ消え去ってしまったことは残念だと思います。
日本でも中国から伝わった、人の生きる道を説いた道徳や思想は日本の学校教育の中でも授業で取り入れていました。
漢文という授業があり、そこで「師曰く・・」とよく声を出して読まされたものです。
それなのに、今の中国は私が教科書で習った国とは違うように思えて仕方がありません。
自分さえ良ければ周りの人はどうでもいい風潮や自分や家族以外だけを大事にする価値観にはどうも尊敬はできない。
中国の永い歴史の中で一体どうしてそんなことになってしまったのかと思ってしまいます。

ネットでは日本はモラルが高くて、落とした財布も返ってくるとか、電車に我先に乗り込む人もいなくて降りる人、乗る人が順序を守って並んでいるとか、日本人乗客の乗った飛行機にはゴミがないとか、大地震の時でも我先に食料や物を奪い合う人の姿もなかったとか、日本人の徳を称える話もいろいろと紹介されています。
しかし、それらは日本人として誇らしい側面ではありますが、それでも日本にも良くはない側面もあります。
運転マナーの悪い人や、お年寄りのお金をだまし取る振込詐欺や、子供や若い女性を誘拐し殺人に至る凶悪事件も増えています・・・
また、悩みや苦しみから自らの命を絶つ若い世代も後を絶ちません・・・
それでも、日本は安全安心の国で、諸外国よりは少ないと言われます。
私が育った地方では、弱い者いじめするな、年長者は敬いなさい、、嘘をつくなと小さい頃から大人達からよく言われました・・・
今はこんな社会的な関わり合いも薄れて来てどうなっているのかさえ分かりません。

中国は拝金主義者のように云われ、袖の下や賄賂が横行し、習近平国家主席がその撲滅へ指揮を取る姿もTVで観たこともあります。
それなのに、今回の新型コロナ感染症についてはそれに準じた姿勢や姿が見当たりません・・・
皆で力を合わせて新型コロナ感染症を撲滅しましょう位の話があっても良いと思います。
それが大国としての責任でもあるかと思います。

また、中国では沿岸部の人々は潤っているけれど、内陸部の人々は以前と変わらない貧しい暮らしをしている人が多いと聞きます。
様々な民族や宗教や文化、習慣、価値観、生活の違いなどもあり、その上多民族国家でもあり、国家統制も難しい国でもあると思います。
世界第二位の経済大国と14億人の国民が生きている国家であり、軍事力や経済力ばかりではなく民族としてその範を示して欲しいと思います。
中国では古代の賢人達は損得よりも尊徳を説かれていた筈です。
日本人はそんな中国の教えから人としてのあるべき道を学んで来ました。
貧すれば鈍するという言葉がありますが、貧しくなれば人の心や道徳は守られなくなるという例ですが、私は少なくとも今の日本人はかろうじて残っていると思います。
人の上に立つ人ならば、国政でそれに相応しい言動をしなければ海外からは尊敬される国にはなれないです。
日本もかつてはアジア諸国に攻め入り、国を占領し、その国の人々に嫌な思いや迷惑や難儀をかけた統治を行なったことがあります。
日本はそのことに対してしっかりと反省の態度をとっていないと思います。
歴史書から消された話もあるようで、良くない一面であると思います。

今でもそんな日本や日本人へ対して怒りや謝罪を求める人達もいます。
お金だけでなくもっと違う謝罪や行動もあると思います。
その為には、暗い過去を消すのではなく、逆に生かして時間が経とうが正しく教えていくべきと思います。
教えるからこそ知るのであって、教えないから相手からも言われ、半信半疑や別の真意があるなとという人すら出て来ると思います。
日本がそうなら相手国でも同じことになります。
これではどこまでも平行線が続くだけです。
そんな国々と親交を深めるにはまずは同じテーブルで話し合い続けることが不可欠です。
テーブルを離れた途端、互いが言いたいことを言うだけでになります。
相手の身になって考えてから話し合うことが欠けているように思います。

日本にも暗い過去や影が残っています。
軍部という指導者達の多くが尊い人命を奪っていきました。
私の郷里には陸軍特別攻撃隊基地跡があります。
そこへ行くと、戦争を正当化して戦地へ送り込まれた若者達の尊い命に対し心が揺さぶられます。
10代後半から20代前半の若者達が片道燃料で死地へ向かって出撃する哀しさは、自分の母親や兄弟達の命を守る一心だけで飛び立っていった強い気持ちが伝わって来ます・・・
戦争は嫌いです!
戦争には反対です!

国同士が友好的に付き合っていくことが利害関係によって難しくなるのが人間の世界です。
今の日本と中国や韓国とはその背景もあります。
更にそこに日本が侵略して統治していた事実もあります・・・
これらの問題は簡単には解決出来ないですが、互いの国同士の関係を改善しなければいけない。
改善する為にも継続した話し合いは必要です。
家だって永く住んでいれば、傷んでも来るし修理も必要になります。
関係修復には国同士の信頼回復が先行しなければ、国民までへは到りません。

COVID-19は外交や貿易や政治の話ではありませんが、こういった各国の思惑や考え方が色濃く反映していると思います。
思い切ってアジア諸国に声をかけてこの感染症を撲滅する協調会議や行動を起こしたら素晴らしいのではないかと思います。
隣国である中国と韓国との関係改善は大きな問題です。
相手の人にこうあって欲しいと思うなら、まずは自分が先に変わらなければ相手も変わる可能性があります。
COVID-19はまだまだ先が見えません。
それでも、人や国が協力し合い、早く感染を縮小し食い止められるよう願っています。
それと初心を忘れずに消毒や手洗い、マスク、3密、飲食などを可能な範囲で控えます。
慣れてしまうことが一番危ないことだと思います。
互いに気を付け合い、この感染症を乗り切って行きましょう。