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家族 第39号

  • 2004年12月1日
  • 読了時間: 4分

更新日:2022年3月18日

年の瀬も段々と押し迫って参りました。あと一月で平成17年になります。 このような時期になると、どうしてもこの一年の中で自分の身の周りにどんなことが起こったのかを顧みる機会が増えるのは当然のことかも知れません。 この長いようで短い一年間に様々な出来事があり、様々な結果や対応が必要になったことと思うからです。 結婚した人もいるでしょうし、子供が生まれた人もいるでしょう。かけがえのない人を失った人もいるでしょうし、転職をした人もいらっしゃるでしょうし、中には命拾いした人もいることでしょう・・・ このように様々な人生模様があったことと思います。

生きると言う事は予測のつかない出来事との鉢合わせの連続なのではないでしょうか?・・・ 我が家にも全く思いもしなかった出来事が今年起こりました。 家族がもう一人増えました。 といっても子供が増えたとかではなく、義母が一緒に暮らすことになり北陸からやって来ました。 昨年に義父を失い、一人で実家に住んでいたのですが、持病がどんどん悪化し、とうとう一人では生活もままならない状態にまで陥ってしまいました。 そこで、大阪の病院で検査を受けてもらい、即入院となりました。 それから、2ヶ月ほど入院をし、治療に専念して貰いました。 北陸からいきなり大阪の病院なので、本人が心細いのではと思いましたが、病状がそんな悠長な状態ではなかったので自宅から近い総合病院に入院することに決めました。 一時は医者から私達に「覚悟しておくように」言われた病状だったのですが、今では担当医が驚く位、元気になり、見事に退院しました。 それでも治る病気ではないので、一生、上手に付き合って延命して行くしかありません。 義母の入院をキッカケに再認識させられたのが「人は一人では生きられない」ことでした・・・ 広い大きな家に住んでいても、水や空気がきれいで米が旨い土地柄でも、のんびりしている地方でも、やはり一人では行きていく力が 出ないということでした・・・ 気丈な人もおられるでしょうから寂しいと思わない人もいるでしょうが、義母はそうではありませんでした。 義母が回復したのは、殆ど毎日のように見舞いや、激励に通った家内と息子のお陰だと思います。 肉親が近くにいて毎日のように顔を見せることが、どれ程生きる力や良くなろうとするエネルギーになったか計り知れません。

こんな訳で退院後、再び実家に戻す訳にも行かず、信頼できる担当医のいる我が家に一緒に住むことになりました。 人一人が新たに住むということはそれなりに覚悟も必要になります。 それは遠慮しないで家族の一員になりきる覚悟です。 どうしても義母には遠慮があります。 何かの毎に「済まないね~」を連発します。 私にとってはこの言葉は耳について嫌な気持ちになってしまいます。 一緒に住むということは、食器も一緒、おかずも一緒、トイレも風呂も一緒、洗濯物すら一緒、 出掛けるのも一緒が増える、そんな普段の生活を丸裸で見せることに他ならないのです。 遠慮や見せない礼儀もあるでしょうが、同じ屋根の下の家族ならば、それでは続かなくなってしまいます。 だから、「済まないね~」と言われる度に、またそんな他人行儀なこと言っているんですかと、ついつい言い返してしまいます。 我が家に増えた家族は家内の母であり、家内との遠慮がありません。 もし、私の母(既に死去)だったらどうなっていたかと考えると、世間で多い、嫁と姑のトラブルになっていたと思います。

人は一人では生きられません。 多くの知己や友人や仲間や社員や家族に支えられ、励まされ、頑張って行けるのだと思います。 自分一人ではなく、多くの人と関わりあって生きていることを再認識した次第です。 その上で、志をもって生きていくことがとても大切なのだと思った次第です。

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