ChatGPTとは、アメリカのOpenAIが開発した自然言語モデルで、このモデルを使ってチャットでユーザと対話するためのWebサービスです。
(導入方法や使い方などは前回の記事をご参照ください。)
ChatGPTは、AIが質問に回答してくれるだけでなくプログラムコードを書いたり、コードの解説やレビューなどもできるということで、うまく利用すればプログラミングの効率化を図ることができます。
開発業務に利用する際には注意しなければならない点がいくつかありますが、その点にも触れながらプログラミングでのChatGPTの活用事例をご紹介します。
■コード生成
前回もご紹介しましたが、作成してほしい処理内容やプログラミング言語を記述することでコードを作成してくれます。
上記のとおり、Pythonコードの作成だけでなくコードの解説もしてくれます。このままでは使用できませんが、少し手を加えれば実際に動作します。
中には効率的ではないコードやいまいちなコードが提示されることがありますが、その場合は、「他のコードも教えて」「もっと効率的なコードを教えて」など続けてチャットに入力すると、他のコードを提示してくれます。 これらを繰り返すと、求めているコードに近づいていくので、1からGoogleなどで調べて作るより、効率よくベースとなるコードを生成することができます。
■コードレビュー
先ほど作成したコードのレビューをChatGPTにしてもらいます。
割と的確な指摘があがってきました。また、このようにChatGPTが作成したコードをChatGPTでコードレビューさせることで、どこをどのように修正すればいいかが見えてきます。 ただ、自分が作成したコードをレビューする場合は、コード内に機密情報が含まれていないか十分な注意が必要です。
■メソッド名
以前はメソッド名を命名する際、翻訳サイトなどで処理を要約した日本語を英訳し、それを参考に考えるということをしていたのですが、微妙な名称になることがよくありました。
そんな時、ChatGPTへ以下のように質問すると、いくつか候補をあげてくれます。
■情報漏洩に注意!
他にもコードを要約したり、コードのリファクタリング、データベースのテーブル設計など、ネット上では様々な活用方法が紹介されています。
このように便利なChatGPTですが、プログラミングに限らずChatGPTを利用する際は、実際のサーバ情報やユーザ情報など機密情報をうっかり入力してしまわないように細心の注意を払う必要があります。ChatGPTの規約にも書かれていますが、入力した情報はChatGPTの学習データとして利用される為、もし誤って機密情報を入力してしまうと、他人に機密情報が表示されてしまう可能性があります。この点に十分に注意すれば、仕事効率化に十分役立つツールといえるでしょう。
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