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企業の興亡 第162号

最近、日本で航空会社第三位の会社が民事再生法の適用を申請しました。 新聞でこの記事を読んだ時、一瞬にして何年か前の同じく新聞記事を思い出しました。

会社がエアバスA380を数機発注したという記事でした・・・ この記事を読んだ時、正直なところ、ちょっと無茶なことをするなあと思いました。 国際路線への進出が念頭にあるとは思いましたが、それでも急拡大過ぎると思いました。 それだけ旅客の見込みがあるのだろうか、LCCとの競争に勝てるのだろうか、パイロットの確保は、 燃料高騰への対応は、メンテナンスは、・・・ちょっと無茶では?・・・当時、こんなことを思いました。

私は飛行機が大好きで、戦闘機から民間機までよくu-tubeで観ているのですが、世界的に航空機は 大型指向から中小型機指向へ変って来ています。 そこにはかつての高い料金からLCCに代表されるような低運賃、中距離重視へ変化して来ます。 現に、日本のLCCの代表であるピーチは、機種を統一し、機体のメンテナンスコストも考慮し、また、 搭乗者自身がチャックインを行い、現地に宿泊せず 必ず日本にその日の内に帰還する、片道航続距離もせいぜい3時間台までに統一してコスト削減、利益確保 を実現しています。 こんな戦略や努力があってこそ、激しい競争の中で利益が出ている訳です。 逆に機内や乗組員の動作や乗客の様子を見ていると、今の時代の変化を感じることが出来ます。

ついかつて日本航空も同じく経営破綻し、公的資金注入を受けました。 京セラの稲盛氏に再建を託し、見事に達成したことは記憶に新しいことです。 どうして日本航空だけが公的資金で救われるのか、多くの中小企業経営者は思ったことと思います。 一旦、事実上倒産した会社を再生するのは、企業を起こすことや、赤字を黒字に変えることとは次元が違い ます。 自らの肉体を削るような痛みと忍耐と努力が必要です。 京セラの稲盛氏がその陣頭指揮を執られましたが、激しく指導したこともあれば、おしぼりを投げつけたこ とや、誰の金だと思ってるんだ!と激怒されたこともあったそうです。 それで再生出来たからと言って、その思いを忘れると再び奈落の道へ引き戻されると思います。 誠に残酷だなと思いますが、それが企業の真実だと思うのです。

スカイマークには公的資金注入はありませんが、民間投資会社の資金提供があり、かろうじて最悪の事態は 回避されましたが、前途多難だと思います。 削る部分と強化する部分を間違えると本当に倒産してしまう恐れがあります。 国内主要会社2社とLCCとの狭間でどのように生きて行くのか、どちらかと同じ方向へ進むのか、市場は 何を求めているのか、社員をどのように意識付けて行くのか、本当に数値h上向くのか、課題山積だと思い ます。 しかし、成せば成ることは稲盛氏が証明しました。 きっと再生して欲しいと思います。

事業というものは、成功と失敗は紙一重の差しかないと常日頃から思っています。 積極的の裏は無謀であり、慎重の裏は臆病であり、名声の裏は罵声であり、成功の裏は失敗です。 勝てば官軍負ければ賊軍、立身出世すれば語録が残り、競争に負ければ言葉は葬り去られます。 これが実業の世界だと思います。 企業は勝た続けなければならないのです。 慎重かつ大胆にやらなければ飛躍はそうないと思います。 世の中には後付のビジネス本が溢れていますが、それを読んで成功した経営者を私は知りません。 圧倒的に後付けの指南書だと思います。

最後になりましたが、スカイマークの前社長である西久保氏とは、昔、大阪にいた頃に小さな 交流会でよく同席しました。 当時の会社にも伺ったことがあります。二人で飲んだこともあります。 その当時のことを思い出すと懐かしく胸が熱くなります。 暫くは憔悴の日々でしょうが、まだまだ大丈夫だと思います。 是非、是非、頑張って甦って下さい。

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当初、今月は別のタイトルを考えていたのですが、たまたま観ていたYouーTubeで懐かしい歌手が歌っているのを観てしまい、自分の10代後半から20代始めを思い出してしまいました。その当時の友人や東京という大都会での生活や風景などが懐かしく思い出され、年を重ねた今になって懐かしい思い出となったその頃の話をさせて貰います。 私が若い頃は日本が高度成長期へ突進し始めており、経済成長と安保、ベトナム戦争と学