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  • 執筆者の写真株式会社ビジョンクリエイト

活かすことに尽きる 第86号

私がサラリーマンを辞めてから早や18年が経ちました。 今の会社を立ち上げて8年目となります。 決して若くはないのですが、かといって年寄りでもないとも思っています。 しかし油断大敵で、友人が突然、天国に召されたりするのもこの年代のようです。 ですから、これからは慎重に、慎重に、我が身を労わりながら長持ちさせる工夫が必要となって来ていると思います。 人には目に見えない天命もあるのでしょうが、そんなことは本人には知らされていませんから、後世に迷惑や肩代わりさせるようなことは残さないよう早め早めに片付けておきたいのですが、そうはなっていないのが今の私です。 しかし、それでも気持ちだけが先行して、気持ちが落ち込み、先のことを考えると焦り、眠れない日もあったりします。 つまり、悩んで悶々としている自分がいるのです。

こんな先行き不安なのが私の人生なのですが、それでもどこかでこんな声が聞こえて来ます。 「残された時間はそれほどないのだから、やりたいことや実現したいことがあるなら、今のうちにやっていた方がいいよ」と・・・ 確かに、そうだなと思います。 若い頃は可能性も時間も能力も体力もあって、そんなことは思わなかったのですが、今は真剣に考えるようになりました。

生きていることとは一体どういう意味があるのだろう、何のために生きているのだろうと考えることがあります。 冒頭で書きましたように天国に召された友人達の遺影を見る毎に、次のことを心の中で聞いています。

「貴方の人生は幸せでしたか? 思い残すことはなかったですか?」・・・ 「悔しいこと、残念なこと、心配なことはなかったですか?」・・・ 「もっと長生きしたかったのではないですか?」・・・

人は誰でもいつかは確実に死にます。 生きていることは間違いなく死ぬことに近付いていることです。 どんなに偉かった人でも、どんなにお金持ちだった人でも、どんなに大会社の社長であっても、どんなに土地や屋敷をいっぱい持っていても、死ぬ時に全てこの世に残していかねばなりません。 結局、この世で手に入れたものはこの世に残していかざるを得ない。 それに、若い人であろうが年老いている人であろうが、男であろうが、女であろうが、皆、皆、一日は24時間しか与えられていないし、誰にも平等な資源として与えられているのが時間なのだと。 こんな他愛のないことを考えていると、人生とは何だろうと余計に考え込んでしまいます。

しかしそれでも、今の私には何の為に生きるのか、生きることは何なのかと問われれば「自分を成長させること」だと思うのです。 成長するとは、見かけではなく心を磨いてピカピカにすることだと思います。 人生の成果とは結局、お金や地位や不動産ではなく、生まれた時と同じで、裸で語れるもの、何もなくても人様から心で感じられるものではないだろうかと思うのです。 それを神様は各自に与えた立場や条件を変えて、実は同じ評価軸で観ておられるのはないだろうかと感じるのです。

お金持ちはお金持ちなりに、頭が良い人は良い人なりに、それらがない人はない人なりに、どれだけ自分自身を活かして頑張ったかが問われているのではないでしょうか?・・・ だから私には、私に与えた条件や環境の中で自分を磨くことが問われているのだと思うのです。 決して人様を羨ましがったり、妬んだりしてはならないのだと思うのです。 そう考えると、人が作り出したもので解決出来ないことなどは何も無くて、全て解決出来るものだと思うのです。 この年になって初めて、何かしら人生は自分の描いた通りになる、逆に描かないと自分の思った通りの人生にはならないのです。

私は運よく生きています。 有難いことだと思います。 神様に深く感謝しています。 しかし、それに胡坐をかくほど先のことは何一つ分かってはいません。 ある意味では早く人様からのご恩は返さなければなりません。 もし、返せなければ自分の家族が一瞬にして不幸の奈落に突き落とされるからです。 このあたりが今、最も悩み苦しんでいる恐さの正体なのです・・・

人には人生の長さにそれぞれの限りがあります。 至極、当たり前の事実です。 しかし、このあたり前の事実を日常の中で大きな条件そして常時、認識している人は少ないと思います。 私にとっての一年とは自分の年齢分の一が一年に他なりません。 だからあっという間に終ります。 決して若者のように20数分の一ではないのです。 このことが最近、自分を何かに駆り立てているのです。 やりたいことをやる、その為に会社を起こしたのでから・・・

人生には限りがあります。 人によって長さも内容も与えられた条件も違います。 しかし、実はそれでも人はみな平等なのだと思います。 それは自分を人間として高めて行くことに尽きるのではないかと思うのです。 会社経営はそれらの与えられた条件に過ぎないだけなのです。 会社がうまく行かないのは高める努力が足りないだけなのだと思います。

果たして自分の残りの人生がどうなって行くのか全く検討もつきませんが、自分の人生に関わった人達に良い出会いであったと、少しでも言って貰えるような人生にしたいものです。 残り少ない人生かも知れませんが、後世に名を残した画家のように、最後の最後までやりたいこと、実現したいことを考え続けてやり続けて行こうと願っています。

これら気付いたこと全てを活かすことが人生をより良き結果に導いてくれるプロセスではないかと思うのです。 気付きは一瞬ですが、活かすは一生ということです。 活かすとは今すぐに始めることです。 だから、今すぐ行動することが自分を大きく変革することなのです。 私も年を重ねて行きますが、これからもすぐに行動して行きたいと思っています。 人生を描いた通りにしたい。 そう思う気持ちは誰よりも強いからです。

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