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  • 執筆者の写真株式会社ビジョンクリエイト

百獣の王ライオン 第237号

表題の通り、百獣の王ライオンについてお話しします。 私はライオンの動画を日常的によく観ます。 何故、観ているかというとトラの方が体長も大きく、古代ローマでもコロシアムでトラと対決させるとトラの方が勝っていたと言われているのに、何故、人はライオンを百獣の王と呼ぶのだろうか?と思ったからです。 かくいう私はトラ年で、正直な所、ライオンが百獣の王ではないのになあと思ったからです。 まあ、やっかみと言えばやっかみで、どうしてライオンだけが・・・といった気持ちがライオンの生態に興味を持ったことキッカケとなりました。 知れば知るほどライオンは猛獣ながら興味が尽きません。

ライオンは知られているように集団で暮らしています。 その集団をプライドと言い、勢力圏は10キロ四方とか思ったほど広くはありません。 プライドには1,2匹の雄ライオンと兄弟や親子関係のメスが複数います。 大きなプライドではオスが3頭とか、メスが2,30頭とかいるようです。 オスとメスは普段は別々に暮らしていて1キロくらい離れた場所にオスは離れて暮らしています。 オスもメスも昼間は暑さを避けてごろごろと寝転んだりして過ごします。 特にオスは寝てばかりといった方が当たっています。

ライオンはネコ科に属し、夜行性で夜になってから活発に行動します。 良く知られているのが、メスが集団でチームワークで主に草食動物の獲物を捕える狩りをします。 狩りをする前に、メスは仲間同士で顔を擦りつけて狩りに出かける確認や合図をします。 さあ!今から狩りに出かけるよ!といった具合です。 オスはこの時にもだいたい居ません・・・ オスが出て来るのは、メスが狩りを終わった後で、俺が食べるからそこをどけ!といった風に威嚇して餌にありつきます。 しかし、時にはメスも怒れずに怒ってしまうこともあります。 その時、余りの剣幕にさすがのオスもタジタジになることもあります。

ライオンの世界では体が大きいのはオスですが、実際はメスやメス同士の結束には負けることがあります。 特に子供がいればメスの凄さはオス以上です・・・ その小さな子供達はcubと呼ばれ、可愛い愛くるしい「ニャア、ニャヤ」と鳴き声を出します。 その声はまるで猫のような声です。 親から離れてしまって迷子になった時には、その声でお母さんを必死に探します。 またお母さんはその声を頼りに歩き回って探します。 この可愛い赤ちゃんライオンが2年もするとかなり大きくなって怖くなります。 ライオンはメス同士で一緒に子供ライオンの面倒をみます。 子供ライオンも誰の子かに関係なく、皆で遊びます。 しかし、その遊びは噛みつく真似や、上になったり下になったりする遊びで、大きくなった時に本領を発揮する仕草です。

このように幼児期にすでに大人のライオンの姿を彷彿させるものがあります。 決して子供同士でじゃれているだけではありません。 遊びや普段の中に大人のライオンに成長した姿が垣間見られる姿が見られます。 この集団性は、トラとは全く異なります。 トラは母親と一緒の時だけがそうで、成長すれば一匹になり大人と同じ生き方になります。 トラはライオンの集団性とここが根本的に違います。 狩りの成功率も集団で行うライオンよりトラはどうしても成功率が下がります。 その上、トラは自分で仕留められる獲物が狩りの対象となるので獲物のサイズも限られますが、ライオンは集団で狩りをするのでキリンや象、カバといった大型の動物さえ襲ったりすることがあります。

私がライオンの動画が好きな要因の一つが生きるか死ぬかの生き様が描かれているからです。 百獣の王と言われながら、ライオンの生き様は過酷です。 特にオスに至っては悲壮感すら感じます。 オスとして生まれて2、3歳になれば、母親や兄弟とも別れて一匹でプライドから出て行かなければなりません。 どこか他のプライドを乗っ取らない限り、一生、単独で生きて行かねばならないからです。 どこかのプライドを横取りしようとすると、そのプライドのリーダーと命懸けで戦います。 勝てば、負けたリーダーは傷だらけになってそのプライドを去り、一人で放浪の旅に出て行くか、致命傷ならやがて命すら落とします。 戦いに新しい雄が勝てば、そのプライドの新しいリーダーになります。

更に、惨いことですが、前のリーダー幼い子供達を新しいリーダーは次々に殺すのです。 殺す目的は、メスを発情させ自分の子供を産ませ、強い遺伝子を残すためです。 これがライオンの掟なのです。 悲しいかなメスは子供を殺されて発情するのです・・・ また、幼い頃に他のライオンに餌を横取りされたり、恨みを買っている他の肉食獣にも襲われたりし、時には殺されたりもします。 ハイエナ、リカオン、水牛、象、カバといった動物などにライオンの子供は狙われるのです。

新しくプライドのリーダーになれたらまだ良い方で、ライオンの生存率は20%あるかない程度です。 寿命は17,8年ですから、本当に短い寿命だと思います。 強い者が生き残るライオンの世界ですが、その多くは一生を生き抜くことが出来ずに途中で死んでしまいます。 ライオンの世界は正に強い者だけが生き残れる社会なのです。 人間社会はここまで過酷ではありませんが、権力や財力、地位を持っているものがいても、いつか必ず滅びます・・・ ライオンも同じで永遠に栄える生物など動物にも人間にも存在しないのです。

私はライオンの動画を観る際によくこのことを思います・・・ ここに一つの動画があります。 まだ1、2歳くらいの子供ライオンですが、病気なのか、それとも大きな動物に痛めつけられたのかは分かりませんが、 その両足が機能しておらず、後足を引きずって歩いているのです。 お母さんが見守っていて助けようとしますが、口にくわえる大きさではないので運ぶことも出来ません。 崖を登ることもなかなか出来ませんし、動かない後足で登れる場所も探さなければなりません。 時間もかかりますし、疲れも人一倍あると思います。 仲間の子供達と一緒に歩いて行くことも出来ません。 獲物を仲間が掴まえて食べている所へも時間が経ってからしかたどり着けません。 何をするにしても時間がかかるし、仲間はその内にその場所には居なく移動します。 それでもお母さんはそんなわが子を見守ってついています。 また、兄弟なのか友達なのか崖を上る際には見守ってくれている仲間もいます。 健康なら簡単に登れるのに、なかなか登れないその姿に胸が熱くなります・・・

この動画を観ていると、冷酷な話ですがこの子ライオンは永くは生きられないと思います。 それが自然界です。 特にライオンならば、強いものしか生き残れないのです・・・ 餌も獲れないでしょうし、走ることも出来ないし、他の猛獣の餌食になる可能性の方が高い。 しかし、生きている間、こうして必死に生きようとしている姿には言葉すら失くしてしまいます・・・

是非、皆さんにその動画を観て貰いたいです。 これが百獣の王、ライオンの姿なのです・・・ https://www.bing.com/videos/search?q=%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%82%aa%e3%83%b3%e3%80%80%e5%8b%95%e7%94%bb&&view=detail&mid=E0504C4B8F9ABE4AAA41E0504C4B8F9ABE4AAA41&&FORM=VDRVSR

・・・・・・・・・・・・・・・・・・ この動画を観て皆さんはどのように思いますか? 可哀そうだ、永くは生きられないだろう、お母さんは凄いな、兄弟は仲間はもっと助けないのかな?とか、 いろいろなことを感じたことと思います。 しかし、この子ライオンは必死に生きようと他の子ライオンよりも何倍も努力をして今を生きています・・・ 普通なら大きくなって他の動物を追い回し、殺し、その肉を食べる筈です。 草食動物などを自分が生きる為に食べるのです。 それを思うと、いい気味だと思う人もいるかも知れません。 私はこれを見て命の無常さを感じてしまいます・・・ そして健康な体で人間として生まれた有難さや幸せを感じます。 命というものに深く感謝します。 そして、一生懸命に生きたい。

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