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鬼 第84号

2008年1月1日
読了時間: 4分

更新日:2022年6月21日

新年明けましておめでとうございます。 今年は、景気が少しばかり悪くなることがあるのではないかと云われています。 アメリカのサブプライムローンの打撃が予想以上にあるようです。 日本政府は2.1%の経済成長率の見込みと云っていますが、我々中小・零細企業経営者でそのことを信じている人は少ないように感じます。 そもそも元々、景気回復しているという実感がないからです。 一部の大手企業に集中しているように感じるからです。

日本にある企業の実に8割、9割が100人以下の中小・零細企業なのですから、企業の殆どが景気が回復したとは思えないのです。 新幹線に乗っていで実感するのは、名古屋と東京で乗客がどっと乗り降りすることです。 タクシーに乗って運転手さんとの話で共通するのは、忘年会で2次会、3次会が減ったことや、大手企業でもタクシーチケット利用が減ったことで昨年より景気が悪いのではないかという話です。

こんな中、当社にも新しい一年が訪れました。 私は年頭に例年、社員の前でこの一年の方針をスローガンとして話します。 今年は「鬼」です。何と奇妙なスローガンだと思われるでしょうが、実はこうなのです。 鬼というと赤鬼、青鬼とか悪さをするとか、怖いイメージがありますが、一方で「仕事の鬼」などと一生懸命になることでも引用されます。 仕事の鬼というと空恐ろしいイメージかというとそうではありません。 何かに集中している、我を忘れて没頭しているといった姿があります。 少しやり過ぎるというイメージもあると思いますが、どちらにしても共通しているのはエネルギーが人並み外れているということです。

当社は今年はそんな一年にしたいのです。 「技術の鬼になる」、「営業の鬼になる」、「経営の鬼になる」という三位一体型の鬼です。 現況は苦しい状況の中にあり、何も楽観的な兆候が見当たらないのですが、この状況を打破するには現行の者達がもっとエネルギーを出して、少しでも良い結果や成果を出す必要があるからです。 昨年の年頭式では「変革」というキーワードを掲げ、今までやって来ました。 まだまだスタート地点に立てるようになっただけで、今からが実際の変革時期に突入するタイミングだと実感しています。

経営の鬼になるのは私です。 苦言も言わなければならないだろうし、具体的指針や指導も必要となります。 或いは、一向に良くならない場合は排除もしなければならないでしょう。 私はこの一年間ほどの間にいろいろな経験があって、決断を先に行動は後でと思うようになりました。 考えているばかりでは実現しないし、現実ばかり思うと、これまた何も出来なくなるからです。 やりたいのか、やりたくないのかが先で、どうしたら良いかはその後で考える方が自分に正直な生き方なのがはっきりと自覚できたからです。

人には大きく2種類の人がいるように思います。 私のようにあまり考えないで決断を先にする人と、必要な条件等を先に洗い出し、その一つ一つを吟味して結論を導き出す人です。 どちらが正しいとかはありません。 私は自分でも気付かない間に後者の方になっていたのです・・・ しかし、元来、私は前者なのです。 小さいころからそんな子供でした・・・ 後先考えないで行動が先の、周りの大人からすれば扱いにくい子供でした・・・ そんな性格は一向に変わっていないのです。

「鬼になる」とはいい言葉だと思います。 今年はそんな年にしたいと思います。 それにこれ以外にも先に決めたことが計画が幾つかあります。 それらも実現しなければなりません。 その為には「鬼」になることが一番相応しいように思います。 鬼になれば、気持ちも具体的行動も伴うような気がします。

人生にも赤鬼、青鬼が幾らでも出てきます。 それらを退治しようと思わず、鬼以上にエネルギーを出して行こうと思います。 新年は新しい目出度い時だと思いますが、冷静な見方をすればただ連続した時間が過ぎているだけです。 何も特に改まることもないように思います。 しかし、人はそんなに変われるものではないように思います。 だからこうして日本独特の行事や風習や行いで気持ちを切り替えることは意味があるのだと思います。 そうやって人は少しだけ気持ちが神妙に新鮮になるように思います。

昨年に事務所を移転した為、今年は近くの神社に社員一同で参拝します。 新しい神社であっても心の中にいる神様は同じです。 新しい年を迎えられたことに、心底から深く、深く、感謝致します・・・

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