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Tマネーと交通機関 第175号

  • 執筆者の写真: 株式会社ビジョンクリエイト
    株式会社ビジョンクリエイト
  • 2016年3月1日
  • 読了時間: 4分

更新日:2022年6月20日

仕事の関係で、よくソウルへ出張しますが、当初は空港からホテルへはリムジンバスで、市内の移動は地下鉄でと、もっと便利な乗り方が当初は分からず、その都度、切符を買って乗車していました。 この乗り方は利便性が悪く、降りる度に使用したカードを回収する操作が必要で、乗るたびに面倒でした。 また、現金の過不足の心配もあって、不便だなあと常々感じていました・・・

しかし、最近はTマネーという便利なプリペイドカードがあって、これを使用しています。 どこが便利かというと、地下鉄もタクシーもリムジンバスもコンビニにでも使えることです。 残り金額が少なくなれば、コンビニや駅でもチャージすることが出来て、とても便利です。

しかも、ソウルというか韓国全体でそうなのでしょうが、タクシーも地下鉄も日本に比べてかなり安いのです。 タクシーは半分から三分の一、地下鉄もそんなものです。リムジンバスはそれほど安くありませんが、主だったホテル前にはたいてい、そのリムジンバスが寄ってくれる利便性もあります。

ソウルへ来る度に思うのはインフラ料金の安さです。 電気代、タクシー、地下鉄、バス、食べ物、衣服、・・・ どれをとっても日本より安いのです。 勿論、高いものもありますが、概して社会インフラが安いことです。 特に、タクシーはそう思います。市内なら、いつでも、どこでも見かけます。 夜中ですら多いので、深夜まで飲んだくれても帰るのは助かるなと思います。 そして、やはり安いのです・・・

韓国の道路は日本より広く、特に、ソウルなどは片側3、4車線もあり広いなあと感じます。 よくよく聞いてみると、日本とは街作りの順序が反対のようです。 日本では、家が先に建ち、住む人が増え、それに伴い道路や水道や下水が整備されて行きますが、韓国ではその反対で、道路や水道や下水が先に整備され、その後から家やビルが建ち始めます。 だから、道路が広くて割と真っ直ぐで広いのも成る程と思います。

また、日本では2月、3月になると、あちこちでガスや水道や道路の工事で、あちこちの道路が掘り起こされてはアスファルトが塗られ、デコボコの道路になりがちです。 それならば、まとめて一緒のタイミングで工事をすれば良いのですが、縦割り行政の為に掘っては埋めて、埋めては掘るのを繰り返しているのが現実です。 全くの税金の無駄です。少しも理性的ではありません。 役所が縦割りで税金すらバラバラの算出方法なので、こうなるのでしょう。 これらを統一すれば役祖も少なくなり、人件費も削減される筈です。 どれだけ分かりやすくて、どれほどコストダウン出来るか、誰でも分かる話です

さて、話は変わりますが、ソウルではどうしてこんなにも車が道路に溢れているのでしょうか? それも日本よりガソリン代が高いにも関わらずにです。 答は鉄道網が日本とまるで違うからだと思います。 ソウルでは日本の私鉄のようなものはありませんし、マイカーと地下鉄とバス、そしてタクシーが主な 交通手段です。 ですから、日本のように電車で会社へ、会社から自宅へ電車という状況とはかなり違います。 例えば、韓国の地方へ行けばバスターミナルがあり、そこから韓国中に移動できるのです。 日本では鉄道でとなりますが、韓国ではマイカーかバスが一般的です。 また、ソウル市内など渋滞の起きる道路には、バス専用レーンが設けられており、バスがスイスイと走って います。 ですから、空港へのリムジンバスでも空港へ遅れるようなことはほぼありません。

最後に鉄道ですが、韓国を一周する路線や、KTXという超高速鉄道もあります。 KTXに乗ったことがありますが、不思議だったのは、改札が乗車駅でも下車駅でもなかったことや、 列車の真ん中で進行方向とその逆方向の席が向かい合っていることでした。 どうも席が固定されており、逆方向へ向かう時に逆になる為、半分半分がそのようになっているようでした。 勿論、料金は場所によって異なります。 私が乗車した時には、その進行方向と逆の最前列で、目の前には中国人の若い男の子達が喋っていて、テグからソウルまでずっとうるさかったことを憶えています。 日本では背中方向へ走る特急以上の電車はないので不思議な感じでしたし、最後には気持ち悪くなりました。 料金も日本の新幹線よりぐっと安いです。4000円しませんでした。

このように、日本とは考え方が大きく異なっています。

最後に飛行機ですが、国内便には搭乗したことがないので、こればかりは分かりません。 ただ、国際便ならコリアン航空もアシアナ航空もチェジュ航空も搭乗したことがありますが、機内の匂いが少し 違うようです。

こうやってみると、隣の国なのに知らないことが多く、不思議な感じがします。 でも、便利なものは韓国の方が多いように思います。 これからも韓国へ行くことは多いだろうと思いますが、少しでも韓国のことを深く知りたい、出来れば話せるようになりたいと思います。

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