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垣間見たベトナム 第163号

2015年4月1日
読了時間: 4分

更新日:2025年4月29日

先日、堺にあるベトナム領事館を生まれて初めて訪問する機会があり、少しだけベトナムを知ったように思います。 私にとってのベトナムとは、ソビエトが後押しする社会主義の北ベトナムとアメリカが支援していた資本主義の南ベトナムの代理戦争の内戦(世にいうベトナム戦争です)で、南ベトナムにはアメリカ軍他が直接、参戦したのでした。 多くの尊い命が失われ、戦争の意味が問われていた戦争でした。

10年以上の戦いの後、アメリカは大規模な攻勢を受け、南ベトナムら撤退しました。残された南ベトナム政府高官も次々にアメリカへ亡命しました。 近代的な装備と物量を誇るアメリカ軍が、それに劣る北ベトナムに敗北した戦争でした。

かつて、アジアには欧米諸国の植民地や統治領が多くあり、とても軍事力では勝てないだろうと言われていたのですが、このベトナム戦争では多くのアメリカ兵が亡くなりました・・・ 日本は直接的ではありませんでしたがアメリカを支援していました。 やがて、北ベトナムが南北を統一して今の統一国家を樹立してから永い歳月も経ちました。 先日のベトナム領事館訪問はそんな当時の情景を感じさせないものでした・・・

私が感じた今の若い20代留学生の印象を表現しますと、 1.背丈は日本人より低く肩幅も小さい 2.痩せた人が多く、どことなくタイ人に似ている 3.言葉も東南アジア特有のイントネーション 4.人柄は、真面目、一生懸命、控えめな感じ 5.料理は少し酸味があり、日本人には食べやすいが、香辛料を混ぜると激辛に   なる。 6.偉い方の挨拶が長い 7.特定の姓が多い。グエンさんとか・・・

まあ、一見するとこんな感じでした。 こんなことを書くと、何でこんな人達が近代的な装備や量を誇るアメリカに勝利したか、不思議に思われると思います。 私もどこにそんなエネルギーがあるのかと思いました。

私をその集まりに誘ってくれた知人がこんな話をしてくれました。 それは街中であったケンカの話です。 派手に殴り合いでもしていたのか、警察官が来て、中に割って入って仲裁しようとしたらしいのですが、怒りまくった双方はそんなことなどにお構いなく、それからもやりやっていたそうです。 その知人はその時、ベトナム人は普段は大人しいけれど、ひとたび怒らせると徹底してやり通す、そんな国民性ではないだろうかということでした。 そういえば、中国との領土問題でもやり合って妥協しませんし、何かそんな血が流れているのだろうと思います。 その知人も30カ国前後を放浪やヒッチハイクのような旅で経験していますので、確かかも知れません。

日本はベトナムへODAなどで多くの施設などを造っています。 今、ベトナムやカンボジアやミャンマーなど労働賃金の安い国への進出が相次いで います。 しかし、賃金が安いからという進出はかつての欧米の植民地化や統治領と大して変わらないと私は思います。 開発力がついて、賃金が上がれば、また安い労働力を求めて移動する姿は決して 企業にとってもよい結果だけを生み出すことにはならないと思います。 今更ながらベトナムですが、これからでも私なりの付き合い方を模索してみようと思います。

21世紀はやはり、アジアの時代です。 日本も頑張ってはいますが、アジア諸国の若者の方がそれ以上に目的志向をを持って自分を成長させているように思います。 満ちたりた生活からはなかなか飢餓感や上昇志向は生まれにくいのも確かで、その意味においては若い日本人が外へ出て、肌でアジアの風を感じる事が大切だと思います。 日本はあと35年で人口が9700万人と今よりも約3000万人減ります。 GDPも低下しますし、発言力も低下するでしょう。 3人に1人は65最上の超高齢化社会です。 それを考えた場合、外へ外へと取引を拡大する事が今以上に重要で当たり前の 時代になると思います。

最初に進出した日本企業がその国の第一人者となるのです。 この意味においては大企業も中小企業も関係ないと私は思います。 明治時代の再来のような新しい時代ではないでしょうか?・・・・

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