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宇宙旅行 第243号

  • 執筆者の写真: 株式会社ビジョンクリエイト
    株式会社ビジョンクリエイト
  • 2021年11月1日
  • 読了時間: 9分

更新日:2024年1月30日

まえがき

2021年9月16日の午前(現地時間は15日午後8時)過ぎ、アメリカ・フロリダ州にあるケネディ宇宙センターから人類初の宇宙飛行士を乗せない有人ロケット(船名はクルードラゴン)が打ち上げられました。高度575kmというISS(国際宇宙ステーション)よりも100km以上も高い宇宙空間を、地球一周1時間半というスピードで周回する快挙を成し遂げました・・・


高度575kmとは外気圏と呼ばれる宇宙空間であり、その下に熱圏、中間圏、成層圏、対流圏と呼ばれる層があり、大気圏とは高度が400kmまでを言い、そこにはまだほんの少しの大気があるそうです。よく聞く宇宙船の大気圏再突入とは大気圏内での話であり、高度120kmあたりから摩擦熱が高くなるので、その高度からを再突入と呼んでいるそうです。

宇宙と大気圏の境目は国際航空連盟では高度100km以上を言い、アメリカ空軍では高度80km以上を言うそうです。ちなみに高度100km以上は大気も少なくなるそうです。

また、ISSへは日本を始め世界15カ国が参加しており、この中にはロシアも参加しており、文字通り世界が一つにまとまったステーションです。そのISSの大きさですが、ほぼサッカー場に匹敵する大きさで横は100メートルを超えるそうです。

このISSには参加各国の実験棟が接続されており、日本の「きぼう」はその中でも大きな実験棟です。

このステーションへ向けて、以前は日本から運搬船が種子島から打ち上げられていました。


クルードラゴン

さて、クルードラゴンですが、私も簡単に計算してみました・・・

クルードラゴンは90分で地球上空を1周するので、単純に3日間72時間を周回し続けると仮定すれば地球を48周となり、その飛行距離は地球を丸い円として考えると、1周は(宇宙船の高さ575km+地球の半径6378km)を半径とした円周となり、大体43665kmとなり、48周では2095920kmを飛行します。


地球と月の距離が約38万kmですので、この周回距離ならば地球と月を2往復出来る距離を飛んだことになります。また、宇宙飛行士のいないロケットと乗客だけで初めて飛行した訳ですが、やがて乗客だけで月へ往復できる可能性も夢ではなくなったのではないでしょうか?・・・これは凄いことです!

ここまで、人類の頭脳によりロケットや宇宙船の性能や品質、或いは制御や安全性が揃って来たと言えます


アメリカにはこういった民間の有人飛行を目指している企業が3社はあります。

日本でも先日、本田技研工業がゆくゆくは宇宙事業へ進出するのではないかと期待される新事業計画を発表して話題になっていました・・・

それは本田ジェットの胴体を長くしたビジネスジェット計画の発表でした・・・

ホンダならやりかねない。ホンダスピリッツも凄い!

浜松でオートバイの修理から出発した会社がここまで夢を実現して来たのです。


さて、気になる費用の話です。

NASAの試算では、国際宇宙ステーションへ行って戻って来るだけで一人60億円はかかるそうですから、私が思うに月への往復なら桁違いの料金になると思います。

今回のクルードラゴンでも合計で二百数十億円はかかったそうですから、月との往復なら一人数百億円はかかるのではないでしょうか?・・・

月への宇宙船、着陸船、船外で活動する宇宙服、酸素、ロケットの燃料、そして月に降り立った後の再発射機能、宇宙旅行者の船外活動などに専門の宇宙飛行士が1名は必要になると思います。ひょっとしたら一人数百億円~一千億円はかかるかも知れません。

それでも、アメリカの大富豪なら手を挙げる人が出て来るように思います。日本人でも1,2名は出て来るかも知れません。


先日のクルードラゴンの発射風景を見ていても、アメリカ人にはパイオニアスピリッツが今も生き続けているなあと感じました。

搭乗した乗組員が皆、嬉しさでワクワクし喜んでいる姿を見ていると、危険性もあるのに未体験の世界へ心躍る姿に、日本人とは違うなあと私も思いました。

一歩間違えば命を失う危険もあるのに、命と引き換えとなるリスクに対してこのように嬉々とした表情は素晴らしいものだと感動しました。


私もお金があれば体験したいものです。きっと今まで生きて来た価値観が根底からひっくり返ると思います。クルードラゴンのクルー4名の中にはガンを克服した女性もいたそうで話題にもなっていました。

クルー3名は公募で選ばれた人達です。更に、この宇宙体験は小児がん治療支援の募金キャンペーンも兼ねていて、2億ドルが目標だったそうで、これも達成したと聞きました。


宇宙から人類の故郷である地球を眺めたら、真っ暗な宇宙にポッカリと青く輝く地球だけがあり、その例えようもない荘厳さに心を奪われて圧倒されると聞いたことがあります。

地球へ帰還してからも生きていく価値観が変わる飛行士もいるそうです。

真っ暗な宇宙の中ではるか遠くに無数の恒星や星が点在し、素直に宇宙の神秘さを感じます。

そんな無限の宇宙空間がはるか果てまで拡がり、その中で青く輝く地球が真っ暗な宇宙の中に浮かんでいます・・・これは絶句すると思います。


地球は人類が生まれ育った故郷ですが、現実には憎み合ったり、戦ったり、殺し合いしたり、食べるものもない子供達も大勢今の瞬間にもいるのです。

敵だ、味方だと言い争い、かけがえのない地球すら破壊しつつあるのです・・・

それでも宇宙から見れば、圧倒的に美しい地球がそこにあり、奇跡としか言いようがない、何か絶対的な意思によって存在しているとしか考えられない、不思議な感覚になるそうです。

宇宙は絶対的な存在観なんだろうと思います。


宇宙生中継

先月の本コラムでも書きましたが、どこかの大金持ちが月から地球をカメラで生中継するサイトを作ってくれたら大変なインパクトを人類へもたらすと思います。

仕組みはシンプルですが、地球を地球以外から生中継で見られることを考える人も余りいないと思います。人類は自分達を第三者視点から生で、今という瞬間に見つめることなど今までありませんでした。

戦争や犯罪などは昔から後を絶たず、愚かとは思いながらも止めることすら出来ていません。

生中継カメラで地球を眺めて、美しいと思うか、息を呑んでしまうか、不思議な光景で我を忘れるか、地球の不思議さを思うか、こんなもの何の役にも立たないと腹立たしく思うか、食物に困っている人がいるのに、何と下らないと思うか色々な人がいます。

しかし、そんな地球でも汚いなあとか、こんな地球は要らないと言う人はいないだろうと思います。

月から地球を生中継で見る人の多くは、その光景の美しさや不思議さに心を奪われ、かけがえのない地球を心から素直に静かに感じるだろうと思います。


人類は今、森林の伐採による砂漠化や保水力の減少、砂漠化、生態系の絶滅、温暖化、人類同士のけんかや戦争、人への抑圧や差別、食料過多と食糧難、プラスチック廃棄、子供の自殺、民族の対立、金持ちと貧乏、実に様々な問題や矛盾がこの地球には存在しています。

しかし、それでも宇宙から見れば一つだけのかけがえのない地球、宇宙に浮かぶ美しい地球です・・・

そんな地球自身を私達に気付かせてくれる方法は地球の外からいつでも青い地球が観られる生中継が最上だと思います。そうは思?・・・・?・・・


ITの進化

これから社会は加速度的にIT技術が大きな変化を先導し社会を大きく変えて行きます。

先進諸国では新型コロナで始まったテレワークに端を発し、家庭や家族を中心にしたライフスタイルでの働き方や家族中心の生活へシフトが始まっています。

ITは本来、そのパワーを持っていたのですが、いつの間にか価値とか利益とか物欲的な欲望に縛られていました・・・

新型コロナはそれを強制的に、突然に、人間本来の家族、友人、安心、共生、愛、地域、自然といったものを見直す機会を与えました。

かけがえのない地球です。70億人が共生しています。

インターネットは忘れかけていた私達へそのことを気付かせてくれました。


個人から家族、地域、世界と繋がり、小さな一滴の雫がやがて大河になっていくように、その根底に個人、家族へ回帰していく価値観が重心を移しつつあります。

働くことは重要ですが、それ以上に乾ききった人間の心に充填すべきものは、やはり人間の思いやりや優しさや勇気や幸せではないでしょうか・・・


一方、日本は少子高齢化が世界一の早さで進み、家族一人一人の人生とか生き方、或いは愛情といった人間本来の喜びや悲しみといった人間本来の価値観の比重が見直されています。

個より集を重視して来た結果が今の社会の問題点にも繋がっていると思います。

インターネットは家族をバラバラにしていますが、やがて家族をまとめて復元していく力も持っています。個へ偏った家族や社会を引き戻すメソッドにもなりつつあります。

今後もネットショップや宅配サービスは増えていくでしょうし、移動は現場に行かざるを得ない要件がある人以外は少しずつ減少して行くと思います。

その分、時間と心と余裕を取り戻す人間回帰も起こります。


もはや、行政や立法は早くそのことに対し進行方向を変えるべきだと思います。

いつまでも行政が住民よりも上位にいるといった存在ではなく、関係を逆さにして住民に尽くす仕組みに組み立て直さなければいけない。

その為にはITを最大活用した社会システムを作り上げて行くべきです。

役所へ書類を貰いに行くだけで費用と時間を使っている社会システムは不効率であり、システム化や役所側が動けば、住民の生産性もゆとりも今よりもはるかに低下しません。

国会議員数も少なくいいし、システムを活用すればコミュニケーションギャップもコストも下げられます。

国政に情報リテラシーが足りないと言わざるを得ません。


更にIT活用は省力化のみでなく、生活のレベルアップや生産性も上がります。

大手中心の公的基幹システムも中小企業中心への発注に改め、中小企業を行政改革を活用すべきです。

結局はこの方法が新たな企業創生に繋がることになります。

日本もそろそろ「しちゃいけない」から「やってみましょう」に変わって行くべきです。


法律が、規則が、罰則がないからダメではなく、責任を明確にしてやらせたらいい。

その方が人の潜在能力を引き出し、伸ばし、社会を豊かにしていく原動力になります。


私が小さい頃に買って貰った1冊の百科事典に宇宙の未来図が描かれてありました・・・

宇宙人がいて、ロケットが飛んでいて、火星が描かれてありました。

それがもうそんな先ではなく、今世紀中には間違いなく実現して行くことは間違いありません。

私は可能ならば墓は月に作って欲しい。死んだ後もいつも地球を眺めていたいからです。


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