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GENTLE ON MY MIND 第202号

今月はビジネスから離れた話題です。 自分でも妙なタイトルだとは思いましたが、これしかタイトルに付けようがないと思い決めました。 しかし、このタイトルは私にとってある意味、一生を左右したタイトルなのです。

このタイトルはカントリーソングの曲名であり、1967年にアメリカのグレン・キャンベルというカントリーシン ガーが大ヒットさせた曲なのです。 作曲はジョン・ハートフォードというバンジョー弾きの人です。 この曲は今でも、好んでアメリカ人の歌手に歌われたりしています・・・ 歌詞を直訳すると、日本人には理解しにくい日本語になるので、やはり、どこが良いんだろうと思います。 しかし、曲自体は非常に良い音律ですので、日本人でも好きになると思います。

これを男性2名と女性1名の兄弟バンドで、The Band Perryというグループが歌っていますが、その u-tubeがいいのです・・・ そもそも、カントリーは日本の民謡のように言われる人も多いですが、カントリーはカントリーなのです。 アメリカ人のDNAのような根を感じます。 先ほどのBAND PRRRYのGENTLE ON MYMINDは下記にあります。 聞いて下さい。観て下さい。  https://www.youtube.com/watch?v=BuVJEn9wk9Y

このバンドは若い人達で、グレンキャンベルとは世代がかけ離れています。 親子以上に年齢は離れています。 しかし、このバンドが歌っているgentle on my mindはグレンキャンベルを思い出させる程、妙にいい のです。 ボーカルの女性の声がハスキーで、アリゾナやテキサスの荒野のように太陽が眩しく、土地が乾いている のと妙にマッチしています。 また、流れる動画も曲に合ってとても良く、カントリーというにふさわしい情景です。

グレン・キャンベルについては、私が高校生の時から大ファンで、もう50年以上前の曲になります。 とても残念ですが、昨年8月に亡くなってしまいました・・・ アメリカでも人気のあった明るい歌手で、ギターは元々、プロミュージシャンでした。 学生時代に一度だけ、大枚をはたいて、中野サンプラザのショーを観に行っったことがあります。 とても良かったです。今でも憶えています。通訳の斉藤さんの名前も憶えています。 グレンはその時が初来日でした・・・

さて、先ほどのu-tubeですが、冒頭のシーンは車の中の若い男女二人が言葉少なく、ジープに座っている シーンから始まります。 そこは小さな店がある、どこか街から遠く離れた田舎のハイウェイ近くの駐車場です。 聞こえるのはハイウェイを走る車の乾いた音だけです・・・ 男性は物静かな男のようで、素朴な感じの青年です。

そして、女性が「All BE BACK there・・・」と車から降りてその店へ一人で飲み物でも買いに車を降ります。 彼氏だろう男性は車の中から、乾いた田舎の景色を見ながら、自分がバックパッカーになって、その荒野を 歩いたり走っているシーンを幻覚のように思い描いています・・・

そして、真っ黒な画面の中に曲名の「GENTLE ON MY MIND」の文字だけが現れます・・・

やがて、店から戻ってきた若い女性がドアを開け、車に乗り込もうとしながら、こう語りかけようとします。 「I HAD ・・・」 ここで女性は声を止めます・・・ 車の中のいる筈の彼氏がいなかったからです。

車のダッシュボード上に、西部の荒野の写真と、その写真に大きく書いた文字が何かを知らせます。 そこには、「HAD TO GO」だけ書かれてありました・・・ この言葉が西部の男です。格好いい!!

そして、彼女はそっと小さな声でこう答えます。 「I LOVE・・・」 これまた、西部の女です・・・

カントリーにはこんな匂いがプンプンするのです・・・ つまり、男は強く逞しく、女は優しく美しく気丈なのです。

車から降りた彼氏は、どこかへ消え、ヒッチハイクをしながら車を拾い、近くの山へ向かって歩いたり走ったり しながら、どんどん歩いて行きます。 滝を見つけては、身体を洗い、水を飲み、野営をします。 そんなシーンにも、彼女の姿が思い浮かんで来ます・・・

やがて夜になり、毛布を体に巻き、焚き火をしながら野営をします。 そんな間にも、この曲は流れ続けているのです・・・ 夜にはバンジョーの音色が心に染み込んでいていいですね・・・

次の日も歩いて山の頂上を目指して歩きます。 やがて、山の頂上に到着です。 日本人ならヤッホーですが、アメリカ人なら「Yoo-Hoo!」でしょうか・・・

私はこのシーンを見ながら、私自身の若い時を思い出しました。 私も10代終わりの頃、北海道まで列車で行き、道内をヒッチハイクしたことがあるからです。 1週間ほど海辺で寝たり、駅舎で寝たり、歩いたり、車に乗せて貰ったりして、西側を北へ北へと稚内の 宗谷岬まで行って、Uターンして帰って来たことがあります。 あのまま知床まで行けば良かったとよく悔やみました・・・

多感な時だったので、カントリーに魅せられ、更に、兄の友達がアメリカの牧場で2,3年働いていたこともあり、 その人の話も聞いてみて、アメリカへ行ってみたい、西部の牧場で働きたいとバカみたいに願うようになり、 アメリカ大使館へ牧場で働きたいので紹介して下さいといった手紙を書いたこともあります。 高校生の夢は叶えられませんでしたが、カントリー音楽は私の大好きな音楽になりました・・・ 今でも死ぬまでにナッシュビルでグランド・オール・オープリィを観たいと思っています。 持っているLPも、DVDも殆どカントリーばかりです。

また、日本でも1500メートル程度の山には幾つか登ったこともあります。 勿論、山中泊で縦走しますので、何と言っても自然の中での空気の旨さや音もしない静かな世界、夜になれば 満天の星、腹も空くし、よく眠れますし、何よりも人に優しくなります。 昼は大きなザックを担いで、ひたすら山中を歩くのです。 登ったり降りたり、それの繰り返しが縦走です・・・

このu-tubeと重なりますね・・・ 自然だけなのがいいのですね。 自然は声は出さないですが、何かいろいろなことを語ってくれます。 人間より上手に、生き方とか、人生とか、悩みとか語りかけてくれます・・・

今回は長文になりましたが、最後に和訳を披露しておきます。 この和訳はエルビス・プレスリーが同曲を歌ったu-tubeから紹介しました。 これが一番わかり易い訳詩だったからです。  http://www.genkipolitan.com/elvis/gentle.html

知ってるさ、君の心の扉はいつも開いていて その中の小径を自由に歩けるってことは  だから僕はいつも丸めた寝袋を そっと君のソファーの後にしのばせている わかっているさ 忘れられた言葉や絆に捕られているんじゃないってことは 数行に残った乾いたインクのしみが 記憶の中の川のほとりの脇道に君をとどまらせ いつでも穏やかな君を、思い起こさせる

思い出は岩にはりついたり、柱にからみつく蔦のように 僕を縛っているわけではないんだ 二人が似合いのカップルだからって 誰かが悪口を言ったわけでもないよ 知ってるさ、世間は罵ったり、許したりはしないと 線路づたいに歩きながら気づいたよ 僕は何時間かの間、記憶の中の川のほとりの脇道を歩いている君を 穏やかに思い浮かべてる

小麦畑に物干し紐 廃品置場や幾つもの道が僕らの間にある どこかの女が母親に向かって泣いている 振り返ったら僕がいなかったからね でも僕は沈黙したまま走り、喜びの涙が顔に跡を践すかも そして夏の太陽が盲目にするほど照らしても 君が記憶の中の川のほとりの脇道を歩いているのが 見えなくなるほどではないさ

どこかの鉄道操車場で僕は グツグツと煮えたスープを鍋からカップにとる ヒゲはまるで石炭の固まりのようにザラザラで 汚い帽子を目深にかぶっている ブリキの缶を両手でおおい 君を抱いたつもりになってみると 君が記憶の中の川のほとりの脇道で手を振りながら やさしく僕に微笑んでいる

是非、聴いてみて下さい。

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当初、今月は別のタイトルを考えていたのですが、たまたま観ていたYouーTubeで懐かしい歌手が歌っているのを観てしまい、自分の10代後半から20代始めを思い出してしまいました。その当時の友人や東京という大都会での生活や風景などが懐かしく思い出され、年を重ねた今になって懐かしい思い出となったその頃の話をさせて貰います。 私が若い頃は日本が高度成長期へ突進し始めており、経済成長と安保、ベトナム戦争と学