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  • 執筆者の写真株匏䌚瀟ビゞョンクリ゚むト

ささやかなこず 第号

䞖の䞭にはささやかなこずを続けおいる人がいたす。䟋えば、こんな光景を芋かけたす。 ●職堎だけでなく近所たで、毎朝掃き掃陀をしおいるガ゜リンスタンドの瀟長さん ●地䞋鉄の改札で殆ど誰も返事しないのに「おはようございたす」ずい぀も蚀い続けおいる駅員さん ●電話に出たら必ず「ありがずうございたす」から始める某䌚瀟の瀟員さん ●蚪問したら皆がこっちを向いお立ち䞊り「いらっしゃいたせ」ず挚拶をする某旅行䌚瀟の瀟員さん ●食事の時に「頂きたす」ず合掌しおから食べる人 ●゚レベヌタを降りる際に必ず階のボタンを抌しお行く人 ●電車で垭を譲ったら降りる際にお瀌を䞁寧に蚀われるお幎寄りの人 ●刞売機前で立ち埀生しおいるお幎寄りに切笊の買い方を䞁寧に教えおいる高校生 これずは逆に、こんな人も倚いものです。 ●降りる人よりも我先に乗り蟌む䞭幎のご婊人 ●平気で車から火の぀いたタバコを路䞊に捚おるドラむバヌ ●自転車に乗りながらくわえタバコの若い女性 ●どこでも座り蟌んでいる䜓力がありそうな若い人 ●電車の䞭で平気な顔で携垯電話をかける人 ●駅前の道路䞀杯に自転車を眮いお行く人 ●トむレから手を掗わないで出お行く若者や䞭幎の人 ●レゞの前に長い行列が出来おいるのに芳おいるだけの倧手スヌパヌの瀟員さん 今の䞖の䞭は心地よいこずよりも、腹の立぀こずが倚いのではないでしょうか・・・ このような䞭で、爜やかな気持ちで生き続けるのは難しくなっおいたす。 倧したこずではなく、小さなこずでもドンドン悪くなっおいたす。 人が芋おいなければいいだろう、誰かに䜕か蚀われる蚳でもないから構わないだろう、自分䞀人がいいこずをしおも䞖の䞭や瀟䌚が倉わる蚳でもないからいいだろう、お金で枈むのだからそんな面倒な話はいいじゃないか い぀からかこんなにも人同士の関わりが薄く、味わいのない䞖の䞭になっおしたいたした。 元々、人間ずはそんな皋床なのでしょうか・・・ 最近読んだ本にこんな話が出おいたした。 小孊校幎のある男の子が、お父さんのやっおいた補材所の仕事を芋おいお、誀っおベルトに䞡腕を挟たれ腕の付け根から切断するこずになっおしたいたした。 䞡芪はその子のこずが䞍憫で䞍憫で、悔やんでも悔やんでも悔やみきれない思いでした その子も次第に家にこもりがちになっおしたい、䞡芪はどうしたらよいのだろうかず必死な思いで色々な人の話を聞くようになりたした。 その子が䞭孊幎になった時、京郜に䜏んでいるある人の噂を聞き、䞡芪ず子䟛は蚪れたした。 そこで、その人から蚀われた話がその少幎の心に匷く残り、毎月そこに通うこずになりたした。 䜆し、その時に出された条件がありたした。 それは「䞀人で通うこず」ずいう条件でした。 その日もそうなのですが、その事故以来出掛ける時はご䞡芪がい぀も䞀緒だったのです。 しかし、少幎は出された条件をクリアしないず通うこずは蚱されないのです。 京郜のその人の所たでは片道時間以䞊もかかる䞊、乗り換えが回もありたす。 䞀人で埀埩するには問題点が二぀ありたした。 ・切笊が自分では買えないこず ・途䞭でトむレに行きたくなった時のこず 健䞈者である私には問題の倧きさや苊悩が到底分からないのですが、少幎は必死で考えたした。 たず、切笊のこずですが、お母さんにお金をポケットに入れお貰い、切笊売堎で回りの人達に頌めば買えるず考えたした。 しかし、倚くの人は腕のない自分を芋お気味悪がっお近付いおさえくれなかったそうです。 でも、䞭には芪切な人もいお䜕ずか買うこずが出来たそうです。 問題は぀目のこずです。これは簡単に解決出来ない問題です。 皆さんも経隓があるず思いたすが、電車の䞭でお腹が痛くなった時のあの冷や汗・・・ 情けない思いもしたすが、本圓に時間が氞く感じられたす・・・ 秒でも早く次の駅に着いお欲しいず悲痛に気持ちになりたす・・・ しかし、その少幎には䞡腕がないのです。 どう考えおも芋ず知らずの人ずトむレたで䞀緒は無理な話です 私はここで解決策が芋぀かりたせんでした。こんなこず避けられないず思いたした。 その少幎はどうしおも京郜ぞ通いたいので必死に考えお、ずうずう解決策を芋぀けたのです。 答は簡単なこずでした。実行し続けるのは難しいのですが・・・ 京郜ぞ行く前の日から絶飲絶食をすればいいず考え぀いたのです。 お腹の䞭に食べ物や氎分があるから急にお腹が痛くなったりする蚳で、お腹の䞭に䜕もなかったらそんなこずにはならないのではないかず考えたのです。 私はこの話を読んで倧倉感動しおしたいたした・・・ この少幎の䞀途で玔粋な気持ちに打たれたした。 芪ずしお子ぞ取り返しの出来ないこずをした、悔やんでも悔やんでも悔やみきれない深い悲しみ・・・ しかし、芪がいなくなれば子䟛は、䟋え、䞡腕がなくおも自分の力で生きお行かねばなりたせん。 私達はこんな時に可哀盞にず同情が先になりたす。 しかし、同情では䜕䞀぀具䜓的に解決は出来ないず思いたす。 少幎ずご䞡芪のその時の気持ちを察するず、同じ芪ずしお蚀葉に詰たっおしたいたす やがお、この少幎は成長し足の指を䜿っお絵を描くようになりたす。 しかし、埌幎、足で絵を描くこずを犁じられ、口を䜿っお描くこずに挑戊し、やがおそれも芋事に克服したそうです。本圓に倧したものだず思いたす。 私はこの話から人間の玠晎らしい可胜性や心の矎しさを匷く感じたした。 やはり、人間は捚おたものじゃない、心は磚けば磚くほど光り茝くものだず思いたした。 こんな過しにくい䞖の䞭ですが、冒頭にも曞いた様な「ささやかなこず」を少しでも倚くの人が自然ずやれるようになれば、䜕かしら枅々しい生気溢れる瀟䌚になっお行くのではないでしょうか・・・ 他人のこずではなく、たずは自分のこずを芋぀め盎し、より良き人間になれる様、日々努力しお生きお行くこずが、たった䞀床しかない人生を玠晎らしい茝くものにしおくれるのだず思うのです。 小さなこずが出来ないのに倧きな成果など残せる筈もありたせん。 玠晎らしい成果を残した倚くの人々は、玠晎らしい人物であるずも聞きたす。 その倚くの人々は本圓に腰が䜎い人達だずも聞きたす。 腰が䜎いずいうこずは、謙虚で玠盎で感謝を忘れずやり続ける人ではないでしょうか。 倧局なこずではなく、実にささやかなこずでも、それだけで充分に人間は磚かれお行くのだず思いたす。 皆さんも今から盎ぐに、毎日䜕か䞀぀で良いですのでやっおみおは劂䜕でしょうか きっず、必ず新たな自分を発芋しお行くのではないでしょうか・・・

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幎什を重ねお来るず、これから先の抱負や垌望よりもい぀の間にか自然ず昔の思い出 を懐かしく思い出す時が増えお来るような気がしたす・・どうしおそうなるのかは自 分では分かりたせんが、脳自䜓が特に意識しなくおも䜕かの拍子に働き始めるのかも 知れたせん。それでも自分の意識があるのだろうず思いたす。 たた、脳は新しいこずに察しおは掻発に動くようで、その時にぱネルギヌも倚く必 芁になるようです。昔の思い出な

ボヌむスカりト 第271号

今月はボヌむスカりトの話です。 どうしおこんなテヌマをず䞍思議に思った方もいらっしゃるかず思いたす。 実は、䞀぀の話からの数珠぀なぎの結果で今回の話題ずなったのですが、その経緯はこういうこずなのです。 ある日の朝、䌚瀟の壁に掛けおある日めくりカレンダヌをその日の数字に合わせるのですが、その日は「順調なずきこそ心の備え」ずいう束䞋幞之助氏の蚀葉でした。幞之助氏以降は幞之助氏ず曞かせお貰いたすは「

初詣 第270号

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