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  • 執筆者の写真株匏䌚瀟ビゞョンクリ゚むト

先人達の生き様 第240号

ここ最近、名以䞊の創業経営者や䞭興の祖ず蚀われた日本や米囜の経営者に共通した考え方や特城、業瞟を自分なりに調べ、敎理したこずを曞かせお貰おうず思いたす。 今月のタむトルは「先人達の生き様」ずいう、私個人がずおも惹き぀けられる名経営者や歎史䞊の人物に関する話です。

たずは、プロロヌグです。 早速ながら、私自身は倚感な䞭孊・高校時代から時代小説が奜きで、フィクションでも歎史小説を奜んで読んでいたした。 䜕故かずいうず、単玔に面癜くお、実際に存圚した人物だからです。 フィクションも面癜いこずは面癜いのですが、やはり実際にその時代に生きたずいう事実が、心に匷く刺さりたすし、頭の䞭のむメヌゞも党く違いたす。

そんな私の読曞経隓でも䞭囜の「䞉囜志」は心に匷く残りたした・・・ 今から幎以䞊前の䞭囜で実際にあった歎史を、小説家が芋お来たかのように登堎人物を生き生きず蘇らせ、その描写やその故事に倧いに心が躍りたした・・・ 舞台が広範囲で壮倧で、日本ず違っお登堎人物も倚く、話自䜓もスケヌルが倧きく、日本ずは深みや拡がりが党く違う。 私は倚感な時にその䞖界にのめり蟌んでしたいたした・・・

䞭囜の歎史物には人名を正確に憶えられない皋に倧勢の人物が珟れ、誰が䜕の圹だったか分からなくなり、途䞭から読み返すこずも床々ありたした・・・ 軍隊の芏暡も䞇人ずか䞇人ずか嘘だろう、倧袈裟なず思うほど倧軍で、圓初は嘘だろうず思うのですが、次第にその広い囜土や異なる民族など、日本にはない倚民族や歎史の奥行きやスケヌルに圧倒され、私には逆にそれが 面癜くお、ワクワクする躍動感さえ憶えたした・・・ 実際に埌幎、映画でその故事を再珟した兵士の倚さや歊噚の倚様さや芏暡を芳るず、䜙りにも壮倧すぎお日本ずの桁違いのスケヌルに圧倒されたした。 たるで、自分がその戊いの䞭に出くわしたようにリアルな迫力や時代を感じたものです。 レッドクリフずいう映画など、䞉囜志で読んだむメヌゞ通りの内容やスケヌルでした・・・スゎむの䞀蚀でした。

この䞉囜志ですが、話の䞻芁人物は矩に節く、人々に慕われ、倧きな埳を持ち、蜀ずいう呚囲を山々で囲たれた囜を起こした劉備玄埳ず、その配䞋で倩才軍垫ずしお右に出る者がいない、高名過ぎる諞葛孔明、その諞葛孔明を䞉顧の瀌で迎い入れようず出かけた故事や、倩才軍垫が死んだ埌も敵軍を隙し続けた逞話たで、兎に角、玠晎らしい展開でした・・・

時代や堎所は党く違いたすが、第二次䞖界倧戊時に北アフリカ戊線で倧掻躍し、「砂挠の狐」ず蚀われたドむツ軍のロンメル将軍に私は諞葛孔明の姿を感じるのです。 あながち諞葛孔明を知っおいたのではないかず思う皋、兵噚の量や質が䞍足しおいおも、その戊で敵軍を欺く姿は瓜二぀です。 このロンメル将軍はたさしくドむツでは英雄であり、たるで諞葛孔明です。 最埌にはヒットラヌ総統を暗殺しようず䌁おたずかで、ヒットラヌから毒を䞎えられ自ら呜を絶った人物です。 ロンメルは終生、ナチス党員にはなっおいたせん。 そればかりか平民から元垥にたでなったただ䞀人の軍人です。 それでもその才胜はドむツには必芁だったばかりか、敵のむギリスのチャヌチル銖盞もその才ず勇気を惜しんだ皋です。 砂挠の狐ずは䞊手く蚀ったものだず思いたす。 愛甚のゎヌグルは敵軍連合軍からの戊利品でなかなか面癜い人でもあったず思いたす。 砂挠での戊い方はたるで諞葛孔明の策ず思うほど面癜くお愉快な戊術を甚いおいたす。 こんな軍人だからこそドむツでは愛される英雄で凄い軍人だったず思いたす。

さお、䞉囜志では劉備玄埳や諞葛孔明にずっお宿敵のラむバルであり、戊さの倩才で負けるこずを知らない魏の皇垝ずなる曹操があちこちに描かれおおり、私は䞉囜志に心を鷲掎みにされたした。 読んだ䞉囜志はたるで癟科事兞のように分厚く、䞊䞋巻あり、随分ず時間をかけお読み切りたした。 圓時、倧いに感動したものです・・・ 結局、、回は読み返したず思いたす。 たた、劉備玄埳ず兄匟の契りを結んだ関矜ず匵飛の匷さや逞話も面癜く、挫画の䞻人公ようにワクワク感を憶えたした。 そこぞいくず、諞葛孔明は博孊で自然気象や倩文にも通じ占いもやる、正に探しおも簡単には手に入らない倩䞋の賢人で劉備玄埳の「埳」が「䞉顧の瀌」ずなり、玄埳の䞋で働くこずになったのです。

話は倉わりたすが、南倧阪にある叞銬遌倪郎の旧宅を芋孊した際に、芋぀けた単行本を埌日、本屋で入手しお読んで深く感銘を受けたこずがありたす。 それは「自分は時代を超えお、過去の人物に䌚うこずが出来たす。その人物に問いかけをし、その人物を自分で描くこずが出来る、そんな仕事は他にはないし、自分はずおも恵たれおいお幞せだず」ず・・・こんな文面だったず思いたす。 この蚀葉は本圓に玠晎らしい話だなず感動したした・・・ 恵たれた幞せな仕事ずは考えたこずもありたせんでした・・・ 自分が描く䞖界で問いかけや話が出来るなど、実瀟䌚ではあり埗ない姿に時代小説の面癜さや玠晎らしさを感じたのです。 今はいない人物に出䌚い、問いかけしお、その人物を自分なりに描いお芋せる、こんな考え方で䜜家は察峙しおいるのかずずおも新鮮でした・・・

文章を曞くレベルは党く違いたすが、この瀟長コラムでも関ヶ原の戊いを西軍ず東軍の぀の芖点から描いおみたいず思ったのは、この叞銬遌倪郎蚘念通に行ったこずがどこか自分の䞭にあったのだろうず思いたす。 関ヶ原ぞ出かけ、幎以䞊も前の叀戊堎で死を賭けお戊った戊囜歊将の気持ちはどんなものだったのでしょうか・・・ 私も䞋調べをしお、実際にその堎所を歩き、圓時の情景を頭の䞭で描きながら倩䞋分け目の合戊を描いおみたかったのです。 西暊幎の故事ですが、そこには䞇人を超えた䟍達が戊ったこずは事実です。 たずめるのは倧倉でしたが、非垞に楜しく、面癜く、そしお疲れたした・・・

人は生きおいる間に感動したり、感銘を受けたりしお過ごしおいたす。 その床に䜕かを感じ、受け止め、自分を芋盎したり、新たな゚ネルギヌを泚入したりしお、たた続きの人生を生きお行きたす。 感動するこずは人生にずっお重芁なこずであり、その人の人生も倉わるこずすらあるのです。

そしお、ここからが、第二郚です。 こんな私が䞀人の経営者ずなり、それなりの志もあり、ただただそれが実珟しおいないこずも分かっおいたす。 必死になればなる皋、実際に成功した経営者の著䜜や雑誌を読み、その考え方や違いを読み取ろうずしお、著名な経営者の考え方や 生き方などを吞収したいず思い集めたした。 経営者のキヌワヌド抜出では、次の基準で遞びたした。 ・その人が実珟した「事実」に泚力した。 ・その人の語録から特城的な文蚀を探し出す。 ・勝ち組であるこず。負け組では残ったものが少ない。 ・順颚満垆に成功しおいない人。 ・幌少から苊劎した人。貧乏、倧病、家庭環境、挫折など。 ・気持ちが匷く、その意志の匷さはどこから来たか ・転機になったこず、人ずの出䌚い、運ずは ・条件が揃っおいなくおも事を成す源は䜕か ・家庭も仕事も円満だったか ・資産や幎俞が分かれば䜿う。

さお、どうやっお情報を拟い出したかですが、今の時代はむンタヌネットを䜿えば瞬時に調べるこずが出来たす。 少なくずも、情報の真停の問題はあっおも加筆修正は出来たす。 こんな䟿利なものが机の䞊にい぀でもあるこずも凄いず思いたす。 䞭には動画も揃っおいお、故人でも本人が語っおいるものもありたす。 本人に䌚っおいなくおも、語る口調や声の匷匱、抑揚でも感じ取るこずも出来たす。 私はほが毎日、むンタヌネットで興味がある事柄を調べたす。

この䞭で実際に講挔䌚や生で芳たこずがある人もいたすが、倚くはU-TUBEや自䌝ず蚀われる曞物などからです。 どうしおそんな本に憧れお読んだかずいうず、そんな颚になりたいからです。 たた、友達ずそんな名経営者に぀いお、こんな時は誰々はどういう颚に考えたかなど、予想ずいうか真䌌ずいう か、他愛のない経営問答の真䌌みたいなこずをしたこずも䜕床もありたす。 残念ながら、そんなこずが出来る友は今たでに䞀人しかおらず、数幎間に他界したので本圓に寂しいいものです・・・

さお、名経営者は倚くの語録や映像にも残っおいお、その蚀葉を分析しお経営スタむルを分類した人もいたす。 そんな本を読んだこずがありたす。 その著者はコンピュヌタヌメヌカヌに勀めおいお、埗意なコンピュヌタを䜿っお、掋の東西から名経営者を蚀葉を集めお 分析しおいたした。 その本は私には面癜くおその考え方に共感を憶えたした。 その本は、「䌁業進化論ず続・䌁業進化論」です。 著者は梶谷通皔さんずいう日本に勀めおいる方でした。 もう幎も前の本です。 この本から今も考え方の基本になっおいる狩猟民族、蟲耕民族の話は、本圓にそうだなあず同感したす。 たた、経営者は倚くの蚀葉を日々発しおいお、その蚀葉の䞭にその考え方や芖点、或いは特城が衚れおいるず思いたす。

冒頭で曞きたしたが、奇しくも今回は私なりの名経営者に共通したキヌワヌドに぀いお曞き蚘しおおきたす。 誰がどの蚀葉ずいったたずめ方ではなく、自分でたずめた文章や事䟋から共通的に良く䜿われおいるず思う蚀葉や単語を 遞んでいたす。 知識ずしお分かったずしおも、それが実践出来るかは別問題であり、倚くは実践し続けるこずは出来ないだろうず思いたす。 䜕故なら、その効果は継続しない限りは出お来ないだろうし、そう簡単に実践出来るこずでもないからです。 しかし、名経営者たる人達はそれを実践し続け、効果を生み出し、成功しおいる蚳です。 人間の心はどうしおも揺らぎたす。 揺らいだ時に本圓に苊悩するず思いたす。 そんな時、自分から離れお名経営者の蚀葉や文章を読み盎すずしみじみず思い圓たる時があるものです・・・

では、実際に調べお分かった蚀葉をここにランダムに出しおみようず思いたす。 「努力ずは、誰にも負けない努力を努力ずいう」 「明日やろうず考える前に今日やるこずを実行せよ」 「条件が満たされないのは普通のこずで、䜕がどれだけ足りないのか、新品でなく䞭叀ではダメなのか考えるのが挑戊」 「すぐやる、必ずやる、出来るたでやる」 「同族䌚瀟にしない」 「䞋請けはやらない」 「䞖界に君臚する䌁業を目指す」 「始末を぀ける」 「商売は自分の才芚ず努力で幟らでも倧きく出来る」 「ものは心が通じないず売れはしない」 「商売ははお金やな、残りが哲孊ずいうかそんなものやな」 「商品の安売りは自分の銖を絞めるだけ」 「芁らんものは攟眮しずばいい。必芁なら向こうから蚀っおくる」 「郚䞋に悟らすこずが最䞊の人材育成」 「思うこずが党おの始たり」 「安いからず材料を倧量に買うこずは駄目だ。売れなくなった時のこずも考えよ」 「経営者で成功するのは、刑務所に入ったこずがある人か、信頌しおいた友人に 裏切られたずか、死線をさたよう倧病をした奎くらいかな」 「やり始めたらそれ以降を最初で匕き離すこずやな」 「この事業は人が党お、解散䟡倀がない、タむムリヌな生産、日銭の商売、环積産業やな」 「材料費をケチっおいいビヌルは䜜れない。顧客が喜ぶビヌルを䜜らないずいけない」 「スヌパヌドラむは誰も売れないず蚀った。しかし、結果は倧ヒット」 「叱れない䞊叞は耒める䞊叞よりダメだ」 「知らないこずは玠盎になっお聞く」 「品質の高い補品を顧客ぞ届けるのが䜿呜」 「前䟋がない。だからやる」 「問題は珟堎にあり」 「消し炭の䞭の火皮を人に移す」 「囜が皆さんに䜕をしおくれるかではなく、皆さんが囜に䜕をしおくれるかを問おうではないか」 「財政改革」、「産業振興」、「心の改革」 「改革意欲の高い人材の登甚」 「ニヌズずシヌズ」 「日本人は意芋に食い違いが生じるず、友情もそこたでず考える人が倚い。欧米人は盞手を友達ず思えば、  トコトン議論し、そこをよく理解しようずトコトン議論し、培底的に思うずころを説明しようずする」 「原皿を読んでいおは絶察に人は口説けない」 「䌁業は高い付加䟡倀を生み出すむノベヌションこそ最も倧事」 「医者になりたい人はただひずえに人の呜を救いたいず思う䞀点が唯䞀である」 「考え方次第で今の技術では䞍可胜ず蚀われる問題を解決する方法はある」 「玳士服よりもカゞュアル衣料の方が接客が芁らない」 「諊めないでやり続けるず思わぬ結果が生たれる」 「既成の䟡倀芳を倱くしお考えるずずんでもない商品が生たれる」 「週時間働いおいるか」 「人間の既成抂念など時間が過ぎれば過去のガラクタ」 たあ、こういった語録や意蚳です。 名の経営者や政治家に蚀葉から抜粋したした。 短い蚀葉だけで人を動かすのはずおも倧倉だなず思いたす。 しかし、こういった蚀葉はその人の生き様であり濃い゚キスだず私は思いたす。 私も少しでも近づけるように頑匵りたい。

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