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  • 執筆者の写真株式会社ビジョンクリエイト

嬉しい再会 第20号

先月にあった嬉しい「再会」が今月のテーマです。 一つ目は、先月の社長コラムを観てメールがあり、近日、再会予定。 その人は、当時の採用での縁はなかったけれどきっといつかは必要になる、気になる人でした・・・ まさか社長コラムを観てくれているとは思いませんでした。 やはり、縁があるというのか、縁が残っているだと思います。 会えるのが大いに楽しみです。

二つ目は、この3年間消息が途絶えてしまい、気にかけていた友人に会えたことです。 この友人は人は善いのですが、どこかいい加減で、過去にトラブルも起こし、いろいろな方が迷惑を蒙ったことも聞いているので、私も何度か怒ったことがあるのです。 それでも家族ぐるみの付き合いもしていた程なのでずっと気になっていました。 その友人に再会できました。それも二人の共通の友人による仲介で。 善人だけどどこか頼りない、いい加減、こんな友達は皆さんにも一人位はいるでしょう? 三つ目は、私の友人であるA氏に最近会って楽しかったことです。 この人からは実に多くのことを学んでいます・・・ このA氏について細部まで語ると誌面がなくなりますので、面白い部分のみを書かせて頂きます。 A氏と初めて会ったのは約10年前、さる友人からの紹介で、福岡にやり手で少し変わった社長がいるので、大阪に行った際に会いませんかという誘いからでした。 3,4社の会社の経営をやっているとか聞いていました。 A氏が最初に話した言葉が今でも忘れられません。 「世界中で私ほど恵まれた男はいません。かあちゃんに恵まれまして・・・」と。 私は逆に、その当時は家庭的に苦悩していた最低の状態だった為、次の言葉でした。 「今、私ほど不幸な男はいないと思います」 お互いに奇妙な出会いにもかかわらず、それから永い付き合いが始まりました。 付き合いと言っても大阪と博多ですので、年に2、3回の出会いです。 A氏が大阪に来た際にとか、私が福岡に入行ってとかの程度です。 我が家に泊まって貰ったこともありますし、家内等と一緒に飲んだりしたこともあり、言わば半分家族ぐるみです。

A氏についてもう少し詳しく説明すると以下のような人物像です。 真似しようとしても真似できるものではありません。 また、信じるか信じないかは読者の判断に任せるとします。 ●どんなに寒くても一年中コートを着ない。そもそも持っていない。 ●家には新入社員給与の半分程度しか収入を入れていない。 ●奥さん、娘さんと共通の趣味がある。それも熱烈な。 ●お酒がめっぽう強い。どんなに飲んでも酔ったシーンを見た事がない。 ●私欲ではなく無欲な心がある ●全国の都道府県で住んだことがないのが2つくらいしかない。

まあ、こんな人物なのですが、訳あって現在は全ての会社の社長を退任し、関西のある会社で役員をやっています。福岡の家には月に2日ほどしか帰らないそうです。 (帰れないのではなく) 更に、幾つかのエピソードもご紹介します。

その1:ワインは水? 以前、我が家に泊まって貰った時のこと。外でビールや焼酎やウイスキーを飲んで出来上がって我が家に帰った後、また飲み会となり、ビールを飲んで、いよいよ寝ようかという時、ワインがあったら寝酒で少し飲みたいと本人・・・ 結局、そこから小一時間でワインを一人でボトル3本も空けていました!! グラスに入れて水みたいに旨いなあとグイグイです。 こんな人、見たことない。顔色も変わらないし、酔った感じも全くしない。 後で聞いたら、皆から化け物と言われるだって・・・

その2:大連は痛い 一時期、仕事で中国の大連に良く出かけていました。 コートを持っていない人ですから、背広にカバンのいでたちです。さすがに冬だったので向こうの人達がビックリされたそうです。 大連は大陸であり、冬は日中でもマイナス10度以上になるそうです。 本人曰く、寒いというより痛かった!!と・・・ 確かに彼がコートを着ていたのを見たことはありませんし、襟巻きも手袋もマスクも咳きこんでいるのも見たことがありません。

その4:お金出さん? ある時、こんなこともありました。 博多から電話で、いきなり、「何も言わんでお金出さん?」、「戻って来ないかも知れんが、それでもいいという金額でいいから幾らでも構わんから」と・・・ 私は自分の小遣い貯金から少々出しましたが、韓国で企業設立の出資金でした。 それなりに大きな会社のようで、億という出資金をA氏は集めたそうです。 しかし、私は会社名もその会社が今どうなっているかも知りません。 (会社自体は順調なようですが) それでいて、しまったとか、勿体無いことをしたとも思っていません。 不思議なお金です。 その5:出国不可! A氏は韓国にも良く出かけるようで、随分と知り合いも多いようです。 こんな話も聞きました。ある時、韓国から出国しようとした際に当局に拘束され、 搭乗便に乗れなかったことがあるそうです。 理由は簡単で、認められていない程の日本円を持って出国しようとしたからだそうです。何でそんな大金を現金で持っていたのか私も知りません。 結局、知り合いの韓国の方に連絡し手を回して貰い、出国は出来たそうです。

まあ、A氏にはこんな話が沢山あります。 こんな話を聞くと詐欺師みたいな人物を思い描くかも知れませんが、そんな人物ではありません。ただ、普通の行動感覚ではないので、何か魂胆があるのだろうかとか、何か目的があるのだろうとか思われがちですが、ご本人は意外と純で真っ直ぐな人です。

世の中にはこんな不思議な人達がいたりします。 だから、魅力的に見えるし、不思議に思うし、おっかなびっくりなのです。 ましてや経営者であれば、怖い、近づきたい、でも分からない・・です。

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